芸人COWCOWの子育て事情 家族円満の“あたりまえ”
2015/10/09
「あたりまえ体操」をはじめとする老若男女から愛されるネタでお馴染みのCOWCOW。2人の優しい言葉からは、父として、夫として、家族から愛されている様子が伝わってきた。
ほとんどのネタは“我が子のお墨付き”!
劇場やお茶の間、海外でも大人気のお笑い芸人であるCOWCOWのお2人。善しさんは、現在小学5年生の長女と3年生の長男、多田さんは、現在4歳の長女と0歳の次女を育てるパパでもある。「あたりまえ体操」のヒットの裏側には、善しさんの娘さんの存在があったそう。
善しさん「実は、あたりまえ体操を最初に見せたのは、うちの娘だったんですよ。映像を見せたとき、当時6歳の娘が大爆笑して『もう1回見せて!』っていうたんです。そこまでのリアクションを見せたのは初めてだったので、『このネタはいつか化ける……!』と思いました。そして、結果的にその2年後にネタがヒットしたんですが、そのころには娘は飽きていました(笑)」
多田さん「子供って、お客さんのウケるウケないとは別の反応をするんですよね。ウチの娘は後輩芸人のマニアックなリズムネタを繰り返し見たりしていて、『これじゃあ幼稚園で誰とも話合わへんのちゃうか……』って心配になるんですけど、でも、そういう姿を見ていると、客前でウケなかったネタも、すぐにボツにしなくていいのかなって、思うようになりましたね」
愛妻家としても知られる二人に家族円満の秘訣を聞いてみた。
善しさん「奥さんのサポートに尽きると思います。子供ができると、奥さんは美容院に行ったりとか、買い物したりとか、そういう自分の時間をどんどん削っていくでしょ。そういう時間を旦那さんが少しでも取り戻してあげることが大事。僕の場合は芸人なので、娘が小さい頃はちょうど仕事がヒマな時期だったこともあって『今は子供のために時間を使うようにしよう』と思って、過ごしていました。娘を連れて公園デビューしたり、3歳くらいのころ、思い切って娘と二人で遠出したこともありましたよ。それでも、ときには夫婦喧嘩することもあります。そんなときは、やっぱり子供に間に入ってもらうのが一番(笑)。夫婦ケンカしても変に隠したりせず『パパな、ママに悪いこと言ってもて、反省してんねん』と娘の前で反省してみせると、僕の気持ちを嫁に伝えてくれるんです。そうして仲直りすることが多いですね」
多田さん「僕は最近は、ほとんどケンカしませんね。というのも、僕はこう見えてものすごい細かくてうるさい男でして、結婚する前に『僕はこういうところがあるから大目に見てね』と約束したんです。なので前までは、嫁がテレビつけっぱなしやったら『今誰も見てへんのにつけっぱなしやで』とか、子供がお菓子食べてたら『ご飯前にお菓子あげたらアカンやん』とか、いちいち言ってたんです。うるさい小姑みたいでしょう(笑)。でも、嫁がそうするのって、すべて理由があるって気付いたんですよ。自分がご飯準備している間だけ、テレビをつけて子供に見させていたとか。それからは、言う前に、気になったことは全部自分でやることにしました。テレビがついてるなと思ったら僕が消せばいいし、洗濯や食器洗いもするし、ゴミがたまっていたら集めて捨てる。こうやって家庭に尽くして尽くして最後は死んでいくんやなって思います……。でも、そのくらいがちょうどいいんじゃないですかね(笑)」