パパが知っておくべき母乳のヒミツ
2015/09/04
ミルクも母乳に近い成分を含有
パパの育児参加を促しやすい利点が
さまざまな効果が期待される母乳だが、実は母乳だけで育てているママは少ないと言われている。完全母乳が上手くいかなくて、罪悪感や、負い目を感じてしまうケースもあるが、心配しなくても大丈夫。心置きなくミルクを活用してOKなのだ。大事なのはママの心が健康であることだ。
今では、母乳により近い粉ミルクがたくさん発売されている。たとえば、リボ核酸やヌクレオチド、シアル酸など、母乳に含まれる成分が配合されている。そして何より、ミルクならパパでも栄養いっぱいの授乳ができる。
赤ちゃんを抱っこして話しかけたり、目を合わせたりすることで、パパとしての自覚や責任もより一層沸いてくるだろう。
特に低月齢のときに多い夜中の授乳担当をパパにすれば、ママはしっかり休養と睡眠を取ることができ、夫への信頼や愛情も深まるはず。
また、ミルクは飲んだ量がひと目でわかるし、腹持ちがよい上に、場所を選ばず気軽に与えられるのでお出かけしやすいといったメリットも。ミルクを上手に使って、ママにとってもパパにとっても育児が楽しめる環境を整えよう。
こんなときはミルクをプラス!?
□ 赤ちゃんの体重が増えない
□ 赤ちゃんのうんちやおしっこの回数が減っている
□ 授乳間隔が空かず1日中おっぱいを飲ませている
□ ママがゆっくりしたい、1人でおでかけしたいとき
□ ママが病気などでしっかり休養したいとき
上手なミルクの飲ませ方
胎内にいたときに聞いていた心音を聞くと落ち着くので、赤ちゃんの頭が授乳者の左側に来るように抱っこ。乳首が浅いと空気を飲んでしまうため、唇で乳首にチョンチョンと触れさせ、口を大きく開けたときに乳首を舌先に深く乗せてあげよう。
ビーンスターク・スノー社では母乳の持つ赤ちゃんを守るちから“免疫機能”にこだわった母乳研究を1951年から続けている。今年7月より第3回全国母乳調査を開始。
第3回全国母乳調査について
Illustration » MASAFUMI OHNO
Text » RIE SUGITA
(2015.9.4up)
FQ JAPAN DIGEST VOL.34(2015年秋号)より転載