75%の夫婦が「2人目の壁」を実感!?
第2子の出産に立ち塞がる壁の存在
2015/05/29
厚生労働省から発表されている最新の合計特殊出生率(2013年)は1.43。それが一人の女性が一生に産む子供の人数の平均数である。しかしその数値の裏には、「産みたいけど産めない」というママ、そしてパパの声があるようだ。
「理想は子ども2人以上欲しい」既婚者多数
しかし現実は?
厚生労働省から発表されている最新の合計特殊出生率(2013年)は1.43。それが一人の女性が一生に産む子供の人数の平均数である。
しかしその数値の裏には、「産みたいけど産めない」というママ、そしてパパの声があるようだ。
一般財団法人1more Baby応援団が実施した「夫婦の出産意識調査2015」では、「必要となる生活費や教育費に関連した家計の見通しや、仕事等の環境、年齢等を考慮し、第二子以後の出産をためらう」という『2人目の壁』をどれだけの夫婦が実感しているかが明らかになった。
結婚14年以下の既婚者2961人へのアンケート調査で、『2人目の壁』を実感すると答えた人は、全体の75.0%にのぼった。一方で、「子どもは2人以上が理想」と答える既婚者は79.6%であり、理想の子供の人数とは相反する結果に。
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『2人目の壁』を感じる理由としては、「経済的な理由」が働くママ・専業主婦ママともに1位となり、2位「第一子の子育てで手一杯」(43.6%)、3位「年齢的な理由」(42.2%)と続いている。就業状況別でみると、働くママは「仕事上の理由」が64.7%という高い数値で2位(全体では38.5%で5位)となり、産休の取得しやすさや職場復帰などへの影響を懸念している様子がうかがえる。
『2人目の壁』を解消するために必要だと感じることは、「経済的なサポート」(81.9%)が最多で、ママの職業別に見ると、働くママでは「ワークライフバランス」(64.4%)、「休職・復職のしやすさ」(61.0%)が続き、専業主婦ママでは「育児ストレスを緩和できるような仕組み・コミュニティ」(47.1%)、「産後のケア・サポートの充実」(43.7%)となり、ママの就業状況によって、『2人目の壁』解消の課題に違いも見られた。
また、この調査では、育児に理解がある職場の上司“イクボス”の存在についても設問が設けられている。フルタイムで働く女性の90.0%が「子育てに関する制度と企業風土が整えば、働き続けたい」と答え、出産に関する設問において、より前向きな傾向が見られる結果になった。
『2人目の壁』解消には、子育て費用を軽減してくれる制度上のサポートに加え、自分や家族が働き続けられる環境づくりがポイントになりそうだ。
【調査対象者】 N=2961 【調査期間】 2015年4月25日(土)~27日(月)
■対象者条件 : 結婚14年以下の既婚者
・性別 : 男女
・年齢 : 女性20-39歳、男性20-49歳(男性は妻が39歳以下)
■調査方法 : インターネット
(2015.5.29up)