イタリア人夫婦はいい意味で自由。嫉妬や干渉も多い。世界の夫婦事情
2015/03/30
恋愛の国というイメージがあるイタリア、だが「夫婦は仲良く、いつも一緒。もちろん離婚はあり得ず、夫婦は生涯貞節を守る」……というような宗教に基づいた古典的な理想があるので、それとのジレンマやひずみが妙な結果を招くことも。
from Italy
カトリックが結婚形態までも左右する意外と古風なイタリア
イタリア人の結婚は、
日本に比べるとかなりヘビーでウエット
イタリアの場合、カトリックの総本山バチカンのおひざ元ということで、結婚には宗教が大きく影響している。
恋愛の国というイメージがあるイタリアも、もちろんラブラブの夫婦ばかりではないのだが、それにもかかわらず「家族(夫婦)は仲良く、いつも一緒。もちろん離婚はあり得ず、夫婦は生涯貞節を守る」……というような宗教に基づいた古典的な理想があるので、それとのジレンマやひずみが妙な結果を招くことも。
例えば、離婚するのは難しく、離婚前に3年間の別居生活を送らねばならないので、逆にあえて結婚しないで事実婚を選ぶ夫婦も多い。
一方、ちゃんと結婚したい人たちは、“家族”たるものの理想が高いので、家を持つまでは結婚しない(=できない)という考えから30代になっても親と同居しているというケースは当たり前。また離婚して新しい人生を歩むという選択ができず、浮気が発覚したら嫉妬心から殺人事件沙汰になることも日本に比べたら多いようだ。
とにかくイタリア人の結婚は、日本に比べるとかなりヘビーでウエット。でもよい夫婦関係を保つための高すぎる理想を、無理してでも持続しようとする姿勢が、昔ながらの家族第一主義のイタリアを今日でも支えているのだから、まんざら悪いことではないのかも。