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インタビュー

7人家族の頼れるDAD 薬丸裕英インタビュー

長年連れ添った夫婦でも
言葉に出さなきゃ伝わらない

〝おしどり〞ぶりがつとに有名な薬丸さん夫婦。やはり最後にこれだけは聞いておきたい。
それはもちろん〝円満の秘訣〞についてだ。

「〝以心伝心〞って凄く聞こえがいい言葉だけど、でも言わないとわからないことも多い。
僕は言葉を大事にしています。例えば食事を作ってくれたときには、〝いただきます〞〝ごちそうさま〞。
これくらいはみんな言うんですが、ごちそうさまの後に〝ありがとう〞〝美味しかった〞って一言を添えると全然違う。
そこからまた夫婦の会話も生まれたりする。僕を含め、旦那さんは仕事で外にいることが多いから、
周りの人たちとたくさん会話できるけど、育児に追われてる奥さんは子供にかかりっきりだから大人と会話がない。
そうすると、そのはけ口は旦那さんだけなんです。それなのに旦那さんに意見を求めた時に
〝疲れてるから後にして〞〝好きなようにしていいよ〞とかで片付けられちゃうと寂しいですよね。
だからちょっとの時間でもいいから、相手の言いたいこと、伝えたいことを聴く時間を作ってあげることが大事。
1分でも5分でもいい。僕なんか〝へぇ〜、そうなんだ〞なんて話を聴きながら、いつの間にか寝てしまうこともありますよ(笑)。
でも耳を傾けないよりは、朝起きて〝昨日こういう話してたよね〞で1日が始まってもいいと思うんです。
旦那さんが仕事で疲れてることは、奥さんはわかってくれてますから」。

それともう一つ大事なことは、女性である奥さんに対して、最小限のアンテナを張っておくことだ。

「〝髪切った?〞でもいいし、〝洋服買った?〞みたいなことでもいい。もし髪を切ってなかったとしてもいいんです。
〝気にしてるよ〞ってことがわかればOK。だけど、人の奥さんには言っちゃダメですよ。
〝薬丸さんは気付いてくれるのに、うちの旦那は全然気付いてくれない〞なんて感じで、余計な爆弾を投下しちゃうことになりかねませんから(笑)」。

7人の大家族をひとつにまとめる薬丸さんの父親術を、ぜひあなたも参考にしてほしい。

薬丸裕英
1966年2月19日生まれ、東京都港区出身。
1981年、TBS系ドラマ『2年B組仙八先生』に出演、翌年『NAINAI16』で、シブがき隊として歌手デビュー。7年間に数々の実績を残した後解散。その後はドラマやバラエティ、CMなど幅広く活躍中。ニックネームは「やっくん」。奥様は元歌手の石川秀美さん。

Text >> MUNEKATASUMITO
※FQ JAPAN vol.27(2013年夏号)より転載
(2014.10.23up)

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