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【世界の子育てニュース6選】赤ちゃんとのエクササイズやクリスマス事情など

世界の“子育て事情”をお届けするWORLD DAD JOURNAL。今回は、赤ちゃんと父親が参加できるエクササイズや、クリスマスシーズンのトピックスなど、6選を紹介する。

メイン画像:レゴとデュプロで遊べるゾーンの入口。「ペッパピッグ・パーク」は隣のレゴ・ランドが運営している。 ©LEGOLAND Deutschland

クリスマスサウナであっと驚く
プレゼントトリック

FINLAND


©Juho Kuva / Visit Finland

フィンランドのサンタクロースは、子ども達が寝ている間に枕元にプレゼントを“置きに来ない”。イブの日の昼間から子ども達にプレゼントを渡しに各家庭を訪問して回る。しかし、どの家庭でもサンタさんのなり手が確保できるわけではない。そんなときにはサウナの魔法が救世主。多くのフィンランド人にとって欠かせない伝統行事、クリスマスサウナで子ども達が体を清めている間に親達がクリスマスツリーのふもとなどにプレゼントをこっそりと置いて、サンタクロースが来て帰ったと伝えるのだ。サウナ発祥の地ならではの生活の知恵だ。


白昼堂々子ども達にプレゼントを配るのに忙しいサンタさん。子ども達の親戚などが変装したり、プロを手配することも。 ©Juho Kuva / Visit Finland

文:靴家さちこ

クリスマスシーズン開始を告げる
守護聖人のお祭り

ITALY


元になるお祭りは13世紀、現在の形になったのが16世紀前半だ。以前はサンタンブロージョ教会周辺で開かれていた。

ミラノでは、12月7日は街の守護聖人、聖アンブロージョのお祭りがあり、合わせて、スフォルツェスコ城の周辺に「オベイオベイ」という縁日の市が開かれる。「オベイオベイ」とはミラノ方言の「oh bej , oh bej(なんと美しい)」からきている。食品、雑貨、アクセサリー、本、クリスマスツリーの装飾品などさまざまなものを売る屋台が延々と並び、とても賑やか。祝日になるので、家族連れで訪れる人たちも多い。そしてミラノではこの日にクリスマスツリーを飾る習慣があり、ここから本格的なクリスマスシーズンに突入する。

文:田中美貴

日本人でもミドルネーム可
フランスでの名付けと出生届

FRANCE


パリ市の母子健康手帳と出生証明書。

フランスで出産すると、日本人カップルの子どもでもミドルネームを名付けできる。役所へ提出するフランスの出生届にはミドルネーム欄があり、記入すればフランスで正式な登録となる。日本の戸籍はミドルネーム単体での登録はできないが(「ルイ太郎」というようなファーストネームと複合しての登録なら可)、フランスで生まれた記念やフランス社会での発音のしやすさを理由に、日本名のほかにミドルネームを加える日本人カップルもいる。

文:守隨亨延

赤ちゃんと一緒に
エクササイズ

DENMARK


柔軟体操、ジム、水泳、筋力トレーニングなど、体形の維持や運動の始め方をサポートしてもらえるグループに参加できる。 © unsplash.com

デンマークでは育休中の父親を対象とした様々なアクティビティが有料・無料問わず各地で展開されている。0歳〜12ヶ月の多くのお世話を必要とする赤ちゃんと過ごすと同時に運動をしたいと思っている男性が子どもと一緒に、時には授乳しながら、時には目の届くところで遊ばせたり昼寝をさせながらエクササイズができる。トレーニング後には他の父親や赤ちゃんと交流することも。赤ちゃんと父親がアクティビティを楽しんでいる間、母親は自分の時間を満喫することができ、乳児期の両方の親のリフレッシュの機会となっている。

文:Ayumi Umino

赤ちゃんと父親の
絆が深まるヨガ教室

USA


母親の参加が多いが、父親や子どもの世話をする人などが対象。

父親と赤ちゃんが一緒に楽しめるヨガ教室「ベビー&ミー」が多数展開されているアメリカ。赤ちゃんと一緒にヨガを行うと、赤ちゃんと父親の絆が深まり、身体をしっかり動かしながら、赤ちゃんの面倒も見ることができ、他の親たちとも交流できる。サンディエゴにある「HONEY YOGA(ハニー・ヨガ)」でも、ヨガ中に赤ちゃんが泣いても大丈夫、赤ちゃんに食事をさせるために休憩してもOK、と赤ちゃんフレンドリーな環境を提供。「赤ちゃんに対してだけでなく、自分に対しても忍耐強くなった」と評判は上々。

文:大山真理

人気の子豚アニメ
「ペッパピッグ」が遊園地に

GERMANY


ペッパは4人(匹)家族。豚以外に羊、うさぎ、犬、猫なども登場する。 ©LEGOLAND Deutschland

人間の日常を動物に置き換えたイギリス発アニメ「ペッパピッグ」。その人気は、「ドイツの園児でペッパを知らない子はいない」と言っても過言ではないほど。主人公は4歳の子豚の女の子で、弟と保育園に通っている。2024年5月にギュンツブルグで「ペッパピッグ・パーク」が開園したのは、多くのパパ・ママたちにとって大ニュースだった。乗り物だけでなく、水や砂遊びができる場所、公園などが設けられている。元々人気があるレゴ・ランドの隣という立地も来場を促している。


園内を展望できる気球アトラクション。大人が付き添えば身長制限はない。 ©LEGOLAND Deutschland

文:町田文


FQ JAPAN VOL.73(2024-25年冬号)より転載

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