【オトコの妊活塾】パートナーの理解と協力が鍵!産後ママのカラダケア
2024/08/16
仕事や育児に忙しく過ごす毎日のなかでおざなりになりがちなママのカラダケア。実は産後3週間は安静にしていないと身体的不調やトラブルに繋がるそう。適切なケアの方法と日常生活に取り入れるべき習慣とは。理学療法士の大金麻実さんに教えてもらおう。
1. 産後の身体の変化とケアの必要性
2. 家族の理解と日常の運動習慣が大切
3. オンラインパーソナルトレーニング「mamaトレ」
4. 骨盤ケアベルト「スタイル ランバー ママケア」
5. セルフケア フォームローラー「リューティ・ロール」
6. 自宅でよもぎ蒸し体験「よもぎ蒸し ヒノキチェア」
7. 骨盤底筋の機能をサポート「リューティ・ペリネライザー」
8. セルフケア フォームローラー「リューティ・ロール」
9. 自宅でよもぎ蒸し体験「よもぎ蒸し ヒノキチェア」
産後の身体の変化と
ケアの必要性
一人ひとりの母体は、妊娠・出産を経て大きな変化を遂げる。NPO法人『ママのカラダケアLabo』代表の大金麻実さんは、その変化への適切なケアが何より重要だと説く。「妊娠中は骨盤周りなどの靭帯を緩ませる『リラキシン』というホルモンが分泌されて骨盤が開きます。出産後はこのホルモンが出なくなり、開いた骨盤が徐々に元の状態に戻っていきます」。期間は約3週間。この間は過度の負荷をかけず、安静に身体を休めることが不可欠だという。「この時期に家事や育児で無理をすると、開いた骨盤が戻らなかったり、骨盤内の臓器が下がったりするリスクがあります。また、最近は35歳を過ぎての出産が珍しくありません。高齢出産は、出血量の増加や骨盤の歪み、身体の痛みなどのリスクを抱えやすいです。さらに、骨盤底筋や体幹を支えるインナーマッスルが弱っていると、抱っこや授乳の際に腰痛などの不調が出やすくなります」。この時期の過度な負荷は、将来的な腰痛や骨盤の歪みにもつながる可能性があるため、しっかりとケアをする必要がある。
家族の理解と
日常の運動習慣が大切
一方で妊娠中の運動不足が、産後の身体の不調へ繋がっているという指摘も。「大きくなる子宮を支えている骨盤底筋や体幹のインナーマッスルの筋力不足があるままで出産・育児を迎えると、身体は痛みや疲労感が強く出てしまいます」。そう話す大金さんは、産後のケア不足から来る身体への影響を危惧する。リカバリープロセスを適切に行わないと、これらの症状が長引く可能性があるのだ。
そこで、大金さんが提唱するのは、日常の小さな習慣の大切さだ。「赤ちゃんを抱っこする時、呼吸に合わせて腹筋を引き締めたり、授乳時に背中が丸まらないように授乳クッションなどで高さを合わせるなど、小さな工夫を積み重ねることが大切です。子育ての傍ら、お腹を凹ませるだけでもインナーマッスルが鍛えられますよ」。軽い運動は産後2ヶ月頃から、ジョギングなどは3ヶ月を過ぎてから徐々に行うと良いとのこと。まずは、呼吸を意識しながらインナーマッスルを働かせるトレーニングから始めるのがおすすめだ。そしてパートナーにも理解が求められる。「ツラいのかな? というイメージだけでなく、相手の身体の変化をしっかりと知ってほしいです。ママの身体的負担を減らせば、第二子を望む気持ちは高まるはずです」。産前産後のママの身体は想像以上にボロボロ。パパがこの事実を理解し、しっかりとサポートすることで、ママの身体の負担も回復にかかる時間も減らすことができるだろう。ママの健康が守られてこそ、第二子を迎える喜びへつながっていくのだ。
産後ケアに効く
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mamaトレ
産後の身体の悩みに対応するオンラインパーソナルトレーニング「mamaトレ」。経験豊富なトレーナーがマンツーマンでサポートし、産後ダイエットや骨盤調整、食事指導までカバー。スマホやタブレットがあれば自宅でレッスンを受けることができ、忙しいママでも続けやすい。無料体験ではカウンセリングや姿勢のチェック、栄養・食事相談も可能だ。
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問/mamaトレ
スタイル ランバー ママケア
産後から育児期までのママのために設計された骨盤ケアベルト。独自の滑車構造が時期や体型に合わせて、腰まわりを優しく包み込み、長時間の抱っこやおんぶなど、腰に負担がかかるママの身体をケア。産後期はやさしく、育児期はしっかりとしたサポートを提供する。プロクライマーの野口啓代氏も実感し、アンバサダーとして活躍。
価格:8,800円(税込)
問/MTG
リューティ・ロール
理学療法士の蒲田和芳氏が開発。美しい姿勢、スタイル、質の高い睡眠をサポートするためのセルフケア フォームローラー。産後の女性に特化した硬さと形状を備え、軽量で持ち運びに便利なサイズ設計で、産後の姿勢悩みやデスクワーカーに最適。腕のストレッチで背筋を伸ばし、美しい姿勢を促し、質の高い睡眠へ導く。
価格:7,920円(税込)
問/GLAB
よもぎ蒸し ヒノキチェア
古くから健康や美容に利用される温浴法である「よもぎ蒸し」。このチェアは、家具の街として知られる福岡県大川市で製造。国産の上質なヒノキを使用し、衛生的かつ耐水性に優れ、経年美も損なわない。しかも座面を交換するだけで、よもぎ蒸しと実用的な家具の両方を楽しめる。贅沢なよもぎ蒸し体験をご自宅でどうぞ。
価格:96,800円(税込)
問/MUWHAT
リューティ・ペリネライザー
自転車のサドルの形状にインスパイアされたデザインで、2 つの突起がお尻回りの筋肉を整え、産後の女性の快適さと美しさをサポート。毎日の生活に取り入れやすく、座るだけで効果を実感。5 分間の短時間でも普段のエクササイズに加えることでさらなる効果が期待できるはず。骨盤底筋の機能をサポートし、美しいスタイルを取り戻そう。
価格:12, 100円(税込)
問/GLAB
Column
産後のママたちにとって、日常の積み重ねが自身の身体に大きな影響を与える。そこで、日常生活に取り入れやすいエクササイズに夫婦で挑戦してみてはいかがだろうか。ウォーキングやジョギングは、簡単に取り入れられ、ママと赤ちゃんのお散歩タイムにぴったり。体操やヨガも、自宅で気軽にできるエクササイズである。共通の運動を通じて身体を動かすことは、夫婦のコミュニケーションづくりにもなるだろう。
教えてくれた人
ママのカラダケアLabo代表
大金麻実さん
理学療法士。2020年に市民団体「ママのカラダケアLabo」を立ち上げ、産前産後のママへ向けた、カラダケア講座を開催。2023年にNPO法人「ママのカラダケアLabo」へ法人化。現在は千葉県柏市の整体院で産前産後のママの身体ケアも行っている。
イラスト/アサミヤ カオリ
文/竹治昭宏
FQ JAPAN BABY&KIDS VOL.69(2024年夏号)より転載