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【暮らしのお金の基本】生活の中で必要なお金はどれくらい? 老後のためにどう備える?

昔よりも金融商品の選択肢が増え、自分に合った商品を選ぶことも重要だ。そもそも生活に必要なお金はどれくらいなのだろうか? また、人生100年時代、老後に備えてどうすればよいのだろうか?

生活に必要なお金と
老後に備える方法

今は貯蓄や投資もローンも以前とは変わり、個人でも資産運用や借入をしたり保険を選んだり、選択肢が多様になった。多くの選択肢を知ることで、自分にとって最適な金融商品や貯蓄、借り入れの方法を選択できるだろう。特に、NISAやiDeCo、ネット保険、ふるさと納税など、以前にはなかった選択肢を把握して、適切に活用することで、暮らしや老後を豊かにすることが可能だ。

お金の心配をせずに生きて人生を充実させるポイントとは? 生活の中で必要なお金と、今を楽しみながら老後に備える方法を詳しく見ていこう。

住宅ローン


住宅ローンは無理な借り方をしないことが重要だ。返済を楽にしたいと完済時年齢を高齢にした場合は、老後少ない年金からローンを返済しなければならなくなる。また、夫婦共有でローンを借りて住宅も共有名義にすると、万が一離婚した場合にローンや住宅の名義で揉めることになる。

住宅ローンは「返済できるかどうか」と今のことだけを考えるのではなく、借入から完済時までのライフプランとともに考えよう。

【POINT!】
年金からの返済を予定したり、夫婦名義での契約には注意が必要。老後までの長いライフプランとともに無理のない計画を考えよう。

投資


老後や子どもの将来に向け、いまや自分で投資を行い資産を形成していく時代。預金であれば利息はほとんどつかないが、毎月2万円を20年(480万円)金利3%で運用できれば620万程度になり、140万円以上の利益が出る。将来的にインフレにより物価が上がることを考えれば、全額円預金に置いておく方がリスクが高い。投資の方法としては外貨預金や株式投資、不動産投資などがあるが、毎月コツコツ貯めていきたいのであれば「つみたてNISA」などを活用したい。

【POINT!】
貯蓄では利息はほとんどつかないが、毎月2万円を金利3%で運用すれば、20年で140万円以上の利益が見込める。少額から始めて、少しづつ投資へのリテラシーを上げていこう。

生活費


総務省の家計調査2022年によると4人家族の家賃を含めた生活費の平均は42万円~61万円。生活費にこれだけ幅のある原因は家賃だと言える。東京23区内で最も家賃の安い足立区と最も高い港区では20万円以上の差があると言われている。一般的に家賃は収入の20%程度に収めるのが良いとされているので、まずは収入的に無理のない住宅に居住しよう。

また、不要な支出を減らすためには家計簿をつけて支出を見える化することが大切だ。たとえば「マネーフォワード ME」などのアプリはクレジットカードやショッピングの情報と連携して、何にいくら使ったのかを自動で集計してくれるのでオススメしたい。

無理のない住宅に住み、日々の支出を管理するのが日常生活を安心に送るポイントになる。

【POINT!】
家賃は無理をせず、収入の20%を目安にすると負担なく暮らせる。合わせて、家計簿アプリで不要な支出の見える化にも取り組みたい。

ネット保険


生命保険文化センターの調査によると、年収400万円~500万円の30代の月額平均生命保険料は30,750円だ。年収400万円であれば、額面年収の9%程度もの金額になるのでその負担はかなり大きい。保険料が高すぎる場合にはネット保険も活用しよう。生命保険であればライフネット生命など、自動車保険であればSBIやアクサやチューリッヒなど、店舗型の保険よりも保険料が大幅に下がる傾向がある。

【POINT!】
店舗型の生命保険料は額面年収の9%にも。ネット保険の活用で保険料を見直してみよう。

ポイ活


物価高だからこそ、ポイント還元などを有効活用するのも重要だ。クレジットカード、電子マネーなどで利用金額に応じたポイントを貯める方法や、ポイントサイトに登録してアンケートなどの回答でポイントを貯める方法がある。手元の資金に余裕があるなら「ふるさと納税」も利用しよう。ふるさと納税とは「寄付額ー2,000円」が税額控除によって後日返金される。さらに寄付先の自治体から返礼品を受け取れるので、返礼品が2,000円以上の価値のものであれば必ず得になる仕組みだ。

【POINT!】
ポイントを効率よく貯めて、賢く買い物を。余裕があればおトクに旬の食材が手に入る、ふるさと納税の活用もおすすめ。

趣味や家族への投資


豊かな人生には趣味や家族との時間も必要不可欠だ。忙しい日々だからこそ、趣味を1 つは見つけ、その趣味にかける時間とお金も確保しておきたい。

株式会社ヒューネルが実施したアンケートによると、休日に趣味に使う時間で最も多かったのは「1~2時間未満」、趣味にかけるお金は「月額5,000円未満」が最も多かった。余裕を持って趣味に時間をかけたいのであれば、平均よりも少し多い「休日の趣味時間は2時間以上」「予算は1万円以上」を目安に生活できるように心がけたい。

【POINT!】
趣味や家族との時間・お金は心身の健康に繋がる自己投資。生活とのバランスをうまくとって楽しんでいこう。

教えてくれた人

手塚大輔さん


地方銀行に8年勤務し、住宅ローン・カードローン・フリーローンなど個人ローンの他、事業性融資・創業融資など幅広い業務を担当。ファイナンシャルプランナーの資格を有する、100件あまりのフリーローン、住宅ローン数十件、その他に投資信託・個人年金・国債販売も取り扱う。現在は、飲食店のオーナーを務める傍ら、金融ライターとして大手メディアに数多く寄稿。


文:手塚大輔

FQ JAPAN VOL.68(2023年秋号)より転載

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