【オトコの妊活塾】産後ママの不調にはパパのサポートを!産後うつを回避するには
2024/12/02
第二子妊活を前向きに考えられないというママの原因の1つとして、パパのサポート不足があるといわれている。では、満足いくママのサポートをするためにはどうしたらいいのか。その答えを探るには、まず産前産後におけるママの身体と心の変化について知ることが大切だ。
1. 「高い育児疲労に直面する産後ママたちの現状」
2. 「ママの心身のケア不足問題パパのサポートがカギ」
3. 「身体と心をサポートするアイテムで、快適な妊活へ」
4. 「頑張りすぎ注意!パパの産後うつにも目を向けよう」
5. まとめ
高い育児疲労に直面する
産後ママたちの現状
働く女性の増加や、家族形態の多様化など、数十年前とは社会が大きく変わり、第二子妊活では第一子とは違う困難が待っています。
まず指摘したいのは、出産後のママの疲労度の高さです。一般社団法人日本リカバリー協会が発表した「産前産後10の重要課題2023」によると、出産を終えたママの9割近くが「十分に休養が取れていない」と回答。休めない意識は出産後から大きく上昇する結果となっており、休養不足のまま仕事復帰を余儀なくされる場合も。仕事と家事の両立に加え、子どものケアもある中で、ママの疲労はピークに達しています。
疲労状況(産後女性、2021-23年比較)
ママの心身のケア不足問題
パパのサポートがカギ
それから、出産後の母体ケアも課題として挙げられます。産後は自分の体のことより赤ちゃんのケアに追われ、後回しにされがち。しかし産後のケア不足は、その後の健康状態に影響を与えます。その結果、育児の長期化による負担だけでなく、さまざまなストレスから心身のバランスを崩し、産後うつ状態に陥るケースも少なくありません。
産後のママは「休めない」意識が強く、体のケアに満足していないことが多いのです。調査では、リカバリーの状態に「満足していない」と回答した産後女性が約6割という結果でした。時間、人手、気持ち、お金などさまざまな要因が絡み合っていることで、「役割があり、休めない」と諦めざるをえない状況に陥っているのではないでしょうか。
そんな困難を乗り越え、第二子を望むには、パパが日頃からママの気持ちに寄り添い、身体の変化を理解することが不可欠です。
身体と心をサポートするアイテムで、
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頑張りすぎ注意!
パパの産後うつにも目を向けよう
出産後の女性は産後うつになりやすいといわれていますが、男性も同じように産後うつになることがあります。しかし、男性の産後うつはあまり知られておらず、見過ごされがちです。男性の産後うつの原因は、家族や仕事のストレス、パートナーとの関係の変化、自分の役割やアイデンティティの不安などです。対処法としては、感情や悩みを話す、育児や家事に参加する、自分の時間や趣味を楽しむ、健康に気を付ける、専門家に相談するなどがあります。
データが十分に取られていないために存在があまり知られていませんが、男性の産後うつは決して珍しいことではありません。ママのみならず、パパも自分の心と身体の変化を理解していくことで、第二子妊活に挑むことができるのです。
産後うつセルフチェックリスト
最近を思い出して客観的に回答してみよう。チェックが多かった人は注意が必要。1人で抱え込まず家族や友人に相談したり、ゆっくりと休む時間を作ることを心がけてみてほしい。
☐ 楽しみにして待つ物事がなくなった
☐ 物事がうまくいかず必要以上に自分を責めた
☐ 理由もなく不安や心配になった
☐ 漠然とした恐怖に襲われた
☐ 毎日のタスクが多く大変に感じることがあった
☐ 不幸な気分になりうまく眠れないことがあった
☐ 悲しくなったり惨めな気持ちになった
☐ 自分を不幸に感じて泣くことがあった
☐ 自分自身を傷つけるという考えが浮かんだ
※「エジンバラ産後うつ質問票」を基に編集部にて作成。
まとめ
★家事・育児に加え、ママを心理的にサポートし自由な時間を作ってあげよう。
★産後のママたちが十分な休息やケアを取れずにいる現状を理解することが、第二子を望む上で不可欠。
教えてくれた人
一般社団法人日本リカバリー協会
産後リカバリープロジェクト プロジェクトリーダー
下山祐佳さん
まだ休養のためのウェアという概念がなかった2010年2月からリカバリーウェアの販売を開始した株式会社ベネクスで広報・PRを担う傍ら、当協会が2022年11月に立ち上げた「産後リカバリープロジェクト」では、プロジェクトリーダーを務める。同世代や次世代が「出産」を前向きな選択肢の1つとして持てるよう、社会全体の産後ママへの理解・サポート文化の醸成などを目指す。
文:竹治昭宏
イラスト:アサミヤ カオリ
FQ JAPAN BABY&KIDS VOL.67(2023-24年冬号)より転載