リノベで叶える理想の子育て住まいづくり。ライフステージに合わせた間取りとは?
2023/11/16
家族が最も長い時間を過ごす住まいは心地いい環境にしたい。特に、子育てファミリーであれば住環境によって暮らしやすさが左右されるため慎重に考える必要がある。ここでは、子育て世帯が参考にしたいお家事例を紹介。住まい作りのこだわりを見ていこう。
メイン画像:6畳の和室を取り壊し、広く開放的なリビングへと改装。扉が無いため、子どもたちの様子も見守りやすい間取りに。壁はべニヤ仕上げのため子どもの趣味に合わせてDIYも可能だ。
千葉県柏市Sファミリー
(パパ・ママ・6歳男の子・0歳女の子)
間取り : 1LDK+WIC
専有面積 : 75.42㎡
● 間取り(リノベ前)
● 間取り(リノベ後)
「シンプルで飽きない」「汚れが目立たない」をテーマにリノベーションした室内は、シンプルながらも暮らしやすい工夫が散りばめられている。リビングは扉を無くし、開放的で広い空間へデザイン。家族のコミュニケーションがしやすく、子どもたちも自由に遊べる間取りになっている。一方で、寝室には扉を2つ設置しており、将来的には仕切って子ども部屋にできるように設計。
寝室は子ども部屋と分けられるように扉を2つ設置。
また、床と壁の境目に取り付ける巾木は、ほこりが溜まりにくく、掃除しやすい薄いタイプのものを採用し、家事のしやすさも配慮されている。
キッチンの床は汚れの目立たないダークグレーのタイルを採用。薄い巾木はほこりが溜まりずらく掃除もラクラク。
特筆すべきは、アウトドア好きのパパのこだわりが詰まった広い土間。趣味のキャンプ用品の出し入れがしやすく、ハンモックスペースまで確保した。遊び心と暮らしやすさが同居する住まいは、末永く家族の憩いの場所となってくれるに違いない。
パパの趣味のキャンプ道具もしっかり収納できる広い土間にはハンモックスペースも。遊び心が光るこだわりの設計だ。
リノベーションを
考えている方へメッセージ
「赤ちゃんがいる場合は、玄関スペースを広く取るとベビーカーが入って良いですね。また、リビングだけでも床の防音工事をしておくと気兼ねなく過ごせると思います」(Sさんママ)
間取りは5年先を見据えて
設計するのがベスト!
子育て世帯では、子どもの成長を考えてリビング・ダイニングを広く取った間取りにデザインしてしまいがちですが、部屋が余ってしまったり、無駄な空間が多くなってしまうことも。そこで、オススメしたいのが5年先を見据えて間取りを決めていくことです。そうすることで無駄な空間が生まれることを防ぎ、近い将来も快適な生活を送ることができます。
グローバルベイス 田村さん
文:吉澤 周
FQ JAPAN VOL.68(2023年秋号)より転載