家族の時間を最大化するための6つのアイデアとは?すぐに実践できるマインドセット術
2023/04/12
生活の中で優先的に家族の時間をつくるためにはどうすればよいのか? そんな悩みを持つパパに役立つアイデアを、書書「Your Own Personal Time Machine」の著者であるイアン・チャイルド氏が教える。
1 時間日記をつける
何にどれだけの時間を費やしているかが分からない限り、どこで時間を調整できるかも分からない。時間日記を作れば、普段の時間をどのように過ごしているかを正確に把握できる。食事日記をつけるのと同じように、時間日記で驚くほどの効果が出る。長期にわたって行う必要はなく、1時間ごとの日記を2週間集中的につけるだけで、自分の時間の大部分がどこに費やされているかが分かるのだ。これを試してみると、家族時間を大幅に増やすことができ、予想以上の結果に驚くかもしれない。
2 家族の時間を優先する
毎回外せない用事の前には、どうにかしてやるべきことを終わらせているのではないだろうか。どんなに忙しくても、先の予定を取り止めたり、誰かに代わりをお願いしたり、延期したりして、外せない予定を外すということは滅多にしない。しかも、物事が完了していなかったり、納期が遅れたりすることで何かトラブルが発生することも、不思議とほとんどない。
家族の時間を常にキープするためには、そういった重要な用事と同じように、自分のスケジュールの中で“マストな予定”にしてしまえばよいのだ。時間が余っている場合にのみ実現させる家族時間ではなく、他の予定に関わらず必ず実現させる家族時間。家族の時間を優先することは絶対だというスタンスでいれば、本当にやらなければいけない他の用事も、自然と上手くやってのけられる。
3 日々の業務をアウトソーシングする
家事を代行で依頼することも、時間短縮をするための一つの良い方法だ。日々の業務をアウトソーシングすることで、多くの時間を節約できるのに、なぜか自分たちで全てやらなければと考える傾向があるのではないだろうか。スーパーを歩き回るよりも、追加費用を数100円払ってオンラインで食料品をデリバリーすれば、数時間もの時間を簡単に節約できる。庭の手入れを業者に依頼することもそれなりに費用がかかるかもしれない。でも、貴重な家族の時間を確保できるのであれば、良い投資とも考えられる。
家事を自分ですることでお金を節約していると考えるのではなく、アウトソーシングにお金を使うことでプライスレスな家族の時間を買っているのだと考えれば、もっと家事代行を気楽に活用できるのでないだろうか。
4 「家事」を家族の行事にする
自分で行う方が手っ取り早いと感じるかもしれないが、家事を家族全員が参加するイベントにしてしまえば、家族と一緒に過ごす時間にもなり一石二鳥だ。料理や掃除、庭仕事、洗車、DIYなど、必ずみんなで楽しくやるのがポイント。例え子供たちのやり方が完璧でなくても咎めるのではなく、手伝ってくれたことを感謝しよう。みんなで一緒に仕事をすることで、共通の達成感が生まれて家族全員温かい気持ちになるはず。
5 子供の勉強を手伝う
子供が宿題をやる時間があることで、少なからず家族との時間も削られてしまう。子供の宿題は子供が一人でやるべきものだが、親も手伝ってあげることはできる。サポートが必要な科目を見つけて一緒に練習したり、作文や研究を手伝ってあげるのも良いだろう。宿題は親子の絆を築く絶好のチャンスでもあるのだ。
6 作り置きをしておく
料理の量を2倍にして作り置きすることで、驚くほど時間を短縮できる。毎日忙しい中しっかりと食事を作らなければ…と自炊を頑張っている家庭もあるだろう。そんな家庭で実践したいのが、1回での大量作り置き。2倍の量を調理しても2倍の時間はかからないからだ。
残った分を冷蔵または冷凍しておけば、次に食事の準備にかかる時間はほんのわずか。節約した時間を家族時間に充てられる。時間を節約するには、ちょっとした工夫が非常に役立つ。さらに子供と一緒に作り置き調理をすれば、家族時間も増えて良いことづくし。
家族の時間を最大化するポイントは、より賢く行動して余分な時間を削り、家族とより多く共通の時間を過ごすこと。そして何より重要なのは、家族の時間を後回しにするのではなく、自分の中で最優先にすること。家族時間を優先したとしても、他の予定も意外と上手くこなせるようになるもの…自分自身がその意識を持って、実際に行動できるかどうかだ。
PROFILE
イアン・チャイルド(Ian Child)
「Your Own Personal Time Machine, a guide to gets your life back」の著者。ソフトカバー
または電子書籍でAmazonからのみ購読可能。
FQ JAPAN VOL.66(2023年春号)より転載