新生活前に知っておきたい感染対策の基本!専門家が教える正しい手指消毒剤の選び方
2023/04/09
日常の感染対策に、今や必要不可欠な手指消毒剤。さまざまな手指消毒剤が世の中に出回っているが、本当に頼れるものとはどんなものか? 改めて手指消毒剤を選ぶ基準とその使い方を聞いた。
すべての手指消毒剤が
ウイルスや菌に有効なのか!?
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行によって、感染対策を日々考えるようになり、家庭内での手洗い、うがい、手指の消毒がウイルスから家族を守る対策として、大切な習慣になっている。
以前より収まっているとはいえ、まだ油断は厳禁だ。そして、忘れてはいけないのが新型コロナウイルス感染症だけではなく、気をつけたいウイルスや細菌は季節にかかわらず年中、私たちの身のまわりに存在するということ。
では、今どんな基準で手指消毒剤を選んでいるだろうか。“除菌”や“消毒”などとボトルに表記があれば、なんでもよいというわけではない。有効な手指消毒剤には、信頼できる基準がある。
専用メーカーの技術が詰まった
サラヤの「ハンドラボ」
例えば、医療現場や食品現場など厳しい感染対策が求められるプロの現場へ衛生用品を提供する「サラヤ」の手指消毒剤だ。サラヤは、約半世紀前からアルコール手指消毒剤を開発してきた。そのサラヤがプロの現場で培ったノウハウを家庭用に反映して、広範囲のウイルスや細菌への有効性を実現したのが「ハンドラボ」だ。
新型コロナウイルスはもちろん、“ノンエンベロープウイルス”という一般的なアルコール消毒剤が効きにくいウイルスにも対応。手指消毒剤として確かな性能を満たしながらも、手肌をいたわる保湿成分を配合しているから、大人も子供も気持ちよく使える。
一見すると無骨なパッケージデザインだが、「ハンドラボ」はラベルをはがすとシンプルなデザインに変身。玄関先や部屋に置いても、インテリアになじむ。
これからも、安心して使える手指消毒剤を選び、正しく使って、感染対策を徹底したい。
Q 手指消毒剤を選ぶ時に
確認すべきことはどんなこと?
A アルコール濃度が70〜95%であるか確認
ウイルスの「膜」を壊すことで無毒化することができるアルコール(エタノール)だが、ウイルスに有効な手指消毒剤のアルコール濃度は、厚生労働省では濃度70%以上95%以下を推奨。手指消毒剤を選ぶ時は、まずはこの濃度を確認してほしい。
A 「指定医薬部外品」の表示があること
「指定医薬部外品」とは、厚生労働省が定めた“効果”や“効能”として有効である成分が一定濃度配合されているもの。品質・有効性・人体への安全性といった、厚生労働省の定めた基準に適合しているので、安心して使うことができる。
A 手肌にやさしい成分が配合されていること
感染予防には普段の消毒が大事だ。しかし、単純にアルコール濃度が高いだけでは手荒れなどが起こってしまう。そこで、消毒を行う条件下でも、有効成分の働きを阻害せず手肌にやさしい成分が配合されている消毒剤を選びたい。
Q そもそも、気をつけなければならない
ウイルスとはどんなもの?
A 新型コロナウイルスだけではない。
1年を通して気をつけたい複数のウイルス。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が声高に心配されているが、私たちの身のまわりには目に見えないウイルスや細菌が季節を問わず年中存在している。秋から冬にかけて流行するインフルエンザウイルスを筆頭に、ノロウイルス、ヘルペスウイルスなどがそれ。それらは、くしゃみや咳と共に排出された病原体が鼻や口から感染する「飛沫感染(空気感染)」や、汚染されたものに触って感染する「接触感染」などの感染経路がある。
Q 家庭内感染を
防ぐためにはどうする?
A ウイルスを持ち込まない! まずは玄関で手指消毒を。
玄関のドアノブやスイッチなど家族が共有するところは多い。家庭内感染を防ぐためにはウイルスや細菌を家庭内に持ち込まないよう、帰宅したタイミングでまずは玄関でしっかり殺菌・消毒すること。玄関消毒の徹底でウイルスや細菌をシャットアウトしたい。
正しい手洗いを改めてチェックする
ウイルスや細菌の感染経路はさまざまだが、基本的には手洗いでかなり感染が防げると言われている。しかし、しっかり洗ったつもりでも洗い残しがあっては意味がない。指先、親指、指の間、手首などは忘れがちな部分だ。
参考:Taylor,L.,Nursing Times, 74,54(1978)
新型コロナウイルス、インフルエンザウイルス、ノロウイルス(※)への消毒効果が確認されています。
※代替ウイルス:ネコカリシウイルスでの試験
試験データはコチラから
出典:Harada et al., Biocontrol Sci ., Vol.27, No.4
日本防菌防黴学会誌,Vol.41,No.8, pp.421-425(2013)
日本防菌防黴学会誌,Vol.51,No.1, pp.13-16(2023)
教えてくれた人
サラヤバイオケミカル研究所
所長、工学博士
平田善彦さん
ウイルスに有効な基準を満たしている手指消毒剤と正しい使い方を行っていれば、家庭へのウイルスの侵入は大幅に防ぐことができます。手指の消毒が習慣化してきたからこそ、今一度正しい感染対策を行いましょう。
プロの現場で選ばれるサラヤ
2022年に創業70周年を迎えた「サラヤ」。1952年、手洗いと殺菌・消毒が同時にできる日本初の薬用せっけん液を開発して以来、医療現場や食品現場など厳しい感染対策が求められるプロの現場へ衛生用品を提供し続けている。
日本ユニセフ協会と協力し、ウガンダでの手洗いの設備建設・普及を続けるサラヤ。衛生商品の売り上げの1%※で活動を支援している。
※メーカー出荷額
DATA
ハンドラボ 手指消毒スプレーVH
300mL【指定医薬部外品】
販売名:手指消毒用アルコールVH
問い合わせ
文:吉田葉子
写真:ダニー・ダンクス(Arrow Photography)
FQ JAPAN VOL.66(2023年春号)より転載
Sponsored by 株式会社サラヤ