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キャンプに学びをプラス。子供と一緒に防災力を身につけよう!

SDGsアクション お出かけ キャンプには生きる術が詰まっており、そのスキルを通して災害に対応する力をつけることは可能だと青木さんは言う。 「例えば寝袋で寝たことのある子供は、いざ避難所で寝る時も耐えられることが多いです […]

SDGsアクション
お出かけ

キャンプには生きる術が詰まっており、そのスキルを通して災害に対応する力をつけることは可能だと青木さんは言う。

「例えば寝袋で寝たことのある子供は、いざ避難所で寝る時も耐えられることが多いですね。キャンプでの体験がきっと繋がっているのでしょう。一方で、本物の“火”をみたことがないという子供たちが増えているのも事実です」。

では便利で快適な暮らしの中にいる子供たちに、防災力を身に付けてもらうにはどうすればいいのだろうか。「難しく考えることはありません。子供にペグを打たせたり、焚き火を一緒に楽しんだり、まずは少しでもキャンプを体験して外での過ごし方を知ってもらうことが大切です。出かけるのが難しい場合は、お家で電気を使わずに一晩過ごすなど、遊び感覚でお家キャンプを楽しんでみては」。

キャンプを楽しみながら“防災力”を育て、「もしもの時」に備えたいものだ。

子供が防災力を身につけるには、
積極的に生きる力を育む体験を
積んでいくことが必要不可欠!

キャンプには、生きていく上で必要な衣食住の3つが揃っている。もし災害が発生し、ライフラインが断たれたら、日常の生活に比べて不便な生活になるのは想像に難くない。しかし、キャンプには不便な生活を楽しむという側面があり、言ってみれば災害時の状況に近いともいえる。そんな不便を楽しみながらキャンプを一度体験してみることで、楽しく防災を学ぶことができるはずだ。

生きる力を育む体験3つ

➀テントを一緒に組み立てる

子供と一緒にテントを張って家族で一致団結。家族で協力しながらみんなの寝床を作ることで、家族がチームとしてお互いに助け合える関係だとわかり、グッと信頼関係が深まるに違いない。

➁焚き火を楽しむ
キャンプの醍醐味でもある焚き火には、リラックス効果のほか、料理をしたり、暖をとったりなど実用的な面でも一役買ってくれる。素早く火を起こすにはある程度慣れが必要だが、子供に火の扱い方を学ばせる絶好の機会となる。

➂夜の中で灯りの重要性を知る

キャンプ時に暗闇を照らすランタンやライトには防犯や行動範囲を広げるなど重要な役割がある。夜になると当たり前のように点灯していた灯りが、実はとても貴重なものだと気づくきっかけになりそうだ。

教えてくれた人

キャンプ民泊NONIWA

青木達也さん/江梨子さん氏

埼玉県ときがわ町にあるキャンプ場〈キャンプ民泊NONIWA〉を運営。アウトドアライフプランナーとして様々な外あそびを提案。 夫婦ともにキャンプインストラクター資格を持つ。
HP:noniwa.jp


文:竹治昭宏
写真提供:キャンプ民泊NONIWA

FQ JAPAN VOL.65(2022-23年冬号)より転載

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