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基礎知識

気温20度でも車内は危険?専門家に聞いた子供の熱中症対策と注意点

残暑は厳しいながらも少しづつ秋の気配を感じるこの頃。行楽シーズンも始まりお出かけの機会も増えていくが、油断できないのが熱中症。子供と安心してお出かけを楽しむためにも正しい知識を身に着けよう。

日頃からできること

●1日に3回のバランスのとれた食事をとる。1日に必要な水分量の約半分は食事から摂取しています。
●遊ぶ前に、適切な水分補給と、必要に応じて水分や塩分の補給をできる準備を。終了後の水分補給も忘れずに。
●涼しい支度ができているか、出かける前に衣服などもチェック。帽子も効果的。
●水分がとれているか、苦しそうな様子はないか、大人は、時折様子を見ることを心がけて。
●軽い頭痛やめまいを感じたら、すぐに経口補水療法を。まずしっかり飲んで、あとはこまめに少しずつ摂って重症化を防ぐ。
●脱水対策として、自宅に経口補水液を常備しておく。

経口補水液とは?

食塩とブドウ糖を水に溶かした液体で、飲用すると小腸から吸収され熱中症や嘔吐下痢症(いわゆるお腹のかぜ)による脱水症の治療に用いられるものです。(OS-1やアクアライトなど)自宅で作成の場合は、1リットルの水に塩3g(小さじ2分の1)、砂糖40g(大さじ4.5杯)を入れるとよいでしょう。果汁(レモンやグレープフルーツなど)を絞ったり、オレンジジュース少量を香り付けに入れると飲みやすく、カリウムの補給にもなります。なお、作り置きの場合は衛生管理をお忘れなく。

予防が一番!

健康管理には予防が一番で、無理をしない、体調を把握するなどの心がけが大切です。熱中症が心配な状況が予測される場合(長時間の外出など)の前日からしっかり睡眠や食事をとり、休憩時間や水分補給を忘れずに行うことが大人にも子供にも必要です。

熱中症の基本の対応

重症度に関係なく、涼しい場所へ移動し、あおむけに寝かせ、首・ワキ・股など太い動脈が通っているところに冷たいタオル・水・氷などを当てて、体温をさげることに努めましょう。汗が塩からいのはご存じだと思いますが、体温を下げる手立てとともに、意識があれば塩分と糖の入った水分の補給(あれば経口補水液)をまめに行いましょう。

車内は要注意

日本自動車連盟(JAF)のデータでは「気温20℃前後でも、晴天時に窓を閉め切った車内では、熱中症になる恐れがある」とされています。直射日光下では車内の温度は温室のごとく急上昇で、最初の10分間で約11℃上昇し、20分後に17℃以上上昇。温度上昇の80%は前半の30分間に見られ、高温度では、数分間でも重症、そして死に至る可能性もあります。

窓を数センチ開けても、60分後の車内温度は、閉め切った場合と差がないとして警告されています。

「乳幼児がよく寝ているから」「少しの時間だから」と、車内にお子さんを置いたまま、車を離れてはいけません。また、地面からの距離が近いベビーカーも、要注意。気温30度の日向にベビーカーを置いておいた実験で、50度近くまで上昇したというデータが出ています。保冷シートなどで涼しくする工夫をし、時々お子さんやベビーカーが熱くなりすぎていないか、直接手で触ったり様子を見たり、乗せたままにしないことが大切です。

現在のコロナ禍において、マスクを着用したままだと、喉の渇きに気づきにくくなることがあります。時間を決めて、普段よりも、水分補給を忘れずに心がけてください。

熱中症対策の注意点
1. 睡眠、栄養はしっかりと、休憩や水分補給をとり、子どもの様子の観察を忘れずに。
2. 軽い頭痛やめまいを感じたら、すぐに経口補水療法を。まずしっかり飲んで、あとは少しずつ摂って重症化を防ぐ。
3. 車内は要注意。子どもを置いて外へはNG

頭痛やめまい、吐き気、嘔吐などに加えて、呼びかけへの反応がおかしい、けいれん、異常な高体温、異常な発汗、発汗停止などの場合は、迷わずに救急車を呼んでください。

PROFILE

阿真京子

三児の母。特定非営利活動法人日本医療政策機構フェロー。一般社団法人日本医療受診支援研究機構理事。東京立正短期大学幼児教育専攻科非常勤講師。2021年、WEB上で「子どもと医療」プロジェクトをスタート。著書にFQ JAPAN増刊『親と医師で考えた 病院に行く前に知っておきたいこと』などがある。
Webサイト『子どもと医療』


イラスト:岡本倫幸

FQ JAPAN VOL.63(2022年夏号)より転載

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