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サイズと性別の概念を取り払う。夫婦で兼用できるミニマルなバックパックの魅力とは

デニムや帆布などで知られる歴史とものづくりの街・岡山県の児島にて新しいバッグブランドが誕生した。素材や技術を熟知した若きクリエイティブチームが生み出した高い機能性と黒一色のミニマルなルックスが、感度の高いパパとママを魅了する。オンオフ使えて育児にも活躍必至の逸品だ。

長年培ってきたモノづくりの矜持を
プロダクトに込めて

「HUMP(ハンプ)」の始まりは、2021年の秋。しかし、「HUMP」を運営するニイヨンイチは1994年に創立。以来30年近く日本全国のアパレルブランドはもちろん、世界的ブランドの生産にも携わっている、業界屈指のクリエイティブチームだ。

「もともと我々は、デニム作りの会社です。100台ほど所持している古き良きアメリカンデニムに使われるミシンと、いままで培ってきた技術を使って何か作れないかと考えていたとき、“デニム作りで培ってきた技術を活かして新しいことを始めたい!”と、社内の若手スタッフの間から声があがったのが「HUMP」誕生のきっかけです」。そう語ってくれたのは、ニイヨンイチの代表を務める藤井英一さん。「HUMP」は“今までありそうでなかったバッグに仕上がった“と続ける。

「どうせ作るなら地域の材料を使いたい。そんなふうに考えていた私と若いクリエイターたちとの間でミーティングを重ねた結果、岡山には帆布があるじゃないか、一生使える帆布のバッグがあったら面白そうだなと。そこでただ安いとか、トレンドを追うのではなくて、お客様に「こんなの探してた!」と思ってもらえるようなバッグを目指すことにしました」。

帆布という素材を用いて、ファッションを愛する若いスタッフたちが研究に研究を重ねて完成した「HUMP」。必要最低限にまで削ぎ落した引き算のデザインに、往年のデニムファクトリーで培われた技術を持って一つ一つ丁寧に作られたブランドは、スタイリッシュのなかにも暖かみが感じられる唯一無二の存在感を放つ。人々の暮らしの中に溶け込み、長く使い続けられていく、ロングライフデザインとなった。

 

メイド・イン・ジャパンにこだわった
唯一無二のデザイン


「HUMP」のバックパックは一見するとよくあるカタチにしか見えない。ともすれば物足りなく感じてしまうが、徹底的に考え抜かれたシンプルなフォルムだからこそのプロダクトの強みがある。

「削がれたシンプルなデザインが一番美しいという理念が、私にはあります。帆布のバッグは決して目新しい存在ではありません。だからこそ、他ブランドとの差別化を図り、インナーポケットなどの余計なアタッチメントは一切なし。帆布をパラフィン加工させてその機能性を取り入れると同時に、シンプルかつスタイリッシュなデザインへと昇華させていきました」。(藤井さん)

パラフィンとは、蝋燭やクレヨンの原料などにも使われる素材のこと。パラフィンを生地に加工することで、生地に芯のある張り感と使用感のあるチョークマークがでて、防水機能が付帯されるため、帆布そのものの丈夫さと防水性が際立つ。さらに、張り感をもたせたことにより、バッグが自立しやすくなり見栄えが良くなるという付加価値も生まれてくる。

帆布を使ったバッグの魅力は、毎日使うデイリーバッグにぴったりな「耐久性」と「使うほどに馴染む生地感」にある。デニムや革製品好きなパパ・ママには馴染み深いであろう「エイジング」によって、使うほどに色合いや風合いが変化し味わいが増していくため、長く使うほどに使いやすく、自分色へ育っていくのだ。カラーは、使い勝手の良さを求める大人におすすめのブラックのみをラインナップ。汎用性の高いブラックを持つことで、服装を選ばず、急な予定にも対応OK。パッとスタイリングが完成する。

かゆいところに手が届く
これぞニュースタンダードなサイズ感


「HUMP」は洗練されたフォルムゆえに、荷物がかさばりがちな子育て世帯へのメリットも多い。

ひとつには夫婦で共用できるということ。育児向きの大容量バッグは女性向けのデザインが多く、男性が使うには抵抗を感じることも。「HUMP」は、先述の通りこの問題をブラック単色のデザインで解決! パパとママどちらが持ってもコーデを選ばず、スタイリッシュなスタイリングが完成する。

また、メインポケットは仕切りがひとつだけのシンプルな構造のため、子供の着替えや荷物をさっと詰め込める。仕切りが少ない分、自分たちの小分けポーチで整理整頓したいパパ・ママには嬉しいはず。お目当ての荷物に即アプローチでき、荷物が多いときでも必要なアイテムを見つけやすいだろう。快適なお出かけをサポートしてくれるはずだ。


3DAYSの持ち運び例。水筒やペットボトル、ウエストポーチ、貴重品入れ、子供用のおむつなど日用品を入れても充分なスペースを確保。ここに子供の着替えを入れてもまだ余裕がありそうだ。

そして、リュックの大きさの設定が面白い。ワンマイルのお出かけに適した1/4DAYSから、登山リュックにも引けを取らない大容量の7DAYSまで、全7サイズを展開。持ち運ぶ荷物の容量で設定されている。

とにかく荷物を詰め込みたいパパでも1DAYがあればデイリーユースには十分すぎるほど。3DAYSであれば、家族みんなの荷物が収納できるサイズ感のため、公園から小旅行まで幅広く活躍してくれる。また、お出かけは車移動がメインであれば7DAYSの普段使いという選択も面白そうだ。


7DAYS(左)3DAYS(中央)1DAY(右)

 

リペアしながら使い、
子供と一緒に歳月を重ねていく

バッグは消耗品。使っていくうちに汚れやキズが付き、劣化していくのは当然である。

「デニムのように直しながら一生使ってもらえるように、HUMPのバッグはアフターケアに力を入れていこうと思っています。子供の成長と共にずっと使えるって、なんだか素敵じゃないですか。『この傷は運動会のときに付いたんだよ』みたいに、家族の思い出の一部になれたら嬉しいですね」。(藤井さん)

時間をかけ使い込むことで徐々に柔らかく経年変化するのは、帆布素材の特徴のひとつ。徐々に自らの生活様式に馴染んでいくマイバッグは、毎日使うデイリーバッグにぴったりだし、修理が可能であるなら、さらに長く大切に使い続けられる。

モノづくりをこよなく愛するニイヨンイチだからこそ辿り着いた、使い込むほどに味わいを増していく魅惑のバックパック。一緒に月日を重ね、使い続けるほどに馴染んでいく姿は、我が子のように大切にしたくなるに違いない。子供と一緒に歩み、家族のカタチへ変わっていく、そんな一生もののバッグに挑戦してみてはいかがだろうか。

ニイヨンイチ とは
「苦労が深ければ深いほど、いいものができる」をモットーに、妥協を許さず唯一無二のモノづくりを行う職人集団。世界水準のデニムを手掛けてきた確かな技術と経験がもたらす手仕事は、国内外の有名メーカーから絶大な信頼と注目を集めている。

 

DATA

『HUMP』 BACKPACK


7DAYS¥39,600(左)5DAYS¥31,900(中央) 3DAYS¥26,400(右)※価格は全て税込。


1DAY¥24,200(左) 1/2DAYS¥22,000(中央左)1/3DAYS¥19,800(中央右) 1/4DAYS ¥19,800(右)※価格は全て税込。

問い合わせ

ニイヨンイチ
TEL:086-474-2900
MAIL:info@241co.com


取材・文/竹治昭宏
写真/松尾夏樹
モデル/デコさんファミリー

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