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子供の肌ケアの実践率は1割以下? 実態調査で見えたその理由と皮膚科医が教える実践法

いよいよ冬本番、この季節は何よりも乾燥対策が必要だ。パパやママたちは実際にどのような対策をしているのか。乳幼児期の子供を持つ20~40代の男女を対象に実施した、肌ケアに関する意識調査の結果からその実態を見て行こう。

家庭の育児分担の実情
「ママが8割以上」が半数超え

まず、育児分担割合の満足度については、「非常に満足」と回答したパパは38.5%、「やや満足」は46%と約8割が満足しているとわかった。対してママは約6割が満足しているという結果になり、どちらも半数以上が現状に満足しているようだ。

しかし、育児分担の割合については「ママが7割」が最も多く、「ママが8割」も半数以上に上り、ママへの負担が大きいことが見て取れる。

 
そのうち、「子育てにおいて、あなたが積極的に取り組んでいると思うことをすべて教えてください」という質問からは、パパがママと同程度取り組んでいるのは「子供と遊ぶ」(79%)「お風呂に入れる」(73.5%)だとわかった。パパには、まだまだ育児に入り込む隙があると言えるだろう。

 

子供の肌ケアはママ頼み
原因は知識の自信の無さ

「子供の健康状態について気になることを、教えてください」と質問したところ、パパ・ママ同様に1位は「食べ物の好き嫌い」2位には「肌荒れなどの皮膚トラブル」と回答。

  
続いて、「子供の肌の乾燥や肌荒れについて気にしたことはありますか」に対しては、パパは約6割、ママは約7割が「ある」と回答し、共に高い結果となった。

  
さらに、「子供の肌のケアは重要だと思いますか」の回答はというと、「思う(とても思う+まあまあ思う)」と回答したパパは89.5%、ママは96%とほぼ全員といえる割合が子供の肌ケアを大事だと考えていることがわかった。

  
しかしながら、「肌のケアは誰が行っていますか」と質問したところ、パパは約1割、ママは約9割と大きな差があることが判明。ここまで差があるとは驚きが隠せないがそれには理由があった。

 
子供の肌ケアに関する知識があるかという問いに対し、自信があると回答したパパは3割以下、ママも約4割と全体的に低いという結果がわかったのだ。

パパが、子供の肌ケアをママに任せてしまう一因には知識の無さからくる不安が挙げられるだろう。では、具体的にどのようなことを知っておくべきか。皮膚科医の神島輪先生の解説を見ていこう。
 

皮膚科医が教える
自信が持てる肌ケアの知識

まず知っておきたいのは原因。肌の乾燥は、空気の乾燥や寒冷、摩擦などの刺激、紫外線の影響、洗い過ぎなど様々な要因が絡み合って起こる。

「乾燥した肌はバリア機能が低下した状態です。このバリア機能が低下すると、肌は正常な水分量を保つことができず、アレルギーの原因物質が侵入しやすくなり皮膚のつっぱり感やカサつきが現れます。白く粉が吹いた状態やかゆみや炎症を伴うことも多いです」(神島先生)

このように乾燥は様々な肌トラブルを引き起こし、悪化させる原因となるため日ごろから保湿剤を使って肌を乾燥させないことが重要だという。

肌の保湿剤は、皮膚に膜を張り水分が逃げるのを防ぐ「保護」と、皮膚に水分を取り込み乾燥を防ぐ「保湿」に分類される。保護にはワセリン、保湿には尿素やヘパリン類似物質などの成分を使用するなどそれぞれ役割が異なる。この違いを認識せず、どちらかの肌ケアしか行っていない人も多いという。

「保護の作用があるワセリンは、肌表面に被膜を作ることで刺激を防ぎ水分を保持します。部位・年代を問わず、肌に炎症がある場合でも使用でき副作用もほとんどありませんので、保湿をしたら保護もしっかり行ってください」(神島先生)。

また、新生児期から保湿剤を塗り肌をケアをすることで、アトピー性皮膚炎の発症リスクを30~50%抑えられるという研究結果(出典:2014年国立成育医療研究センター)もあり、子供の頃からの肌ケアの重要性が伺える。神島先生によると、早いうちにしっかりとケアをすることで、強い肌になり、多少のトラブルは起こらないようになるそう。

さらに、子供の頃から取り組むことで習慣化され、大きくなっても自発的に取り組むようになるとのこと。予防的な面から見ても早めの肌ケア習慣つくりが大切と言えるだろう。

最後に子供だけでなく、パパ・ママみんなで実践できる肌ケアについて教えてもらった。「全身であればお風呂上がりがベストですし、可能であれば1日2回以上できると良いので、朝起きた時もケアしてください。また、手のお風呂上がりの後にも、色々と家事もあると思うので、寝る前や出掛ける前にすると良いと思います。コロナ禍で手指の消毒を行う頻度も高いので、乾燥が気になる方は消毒を行う度のケアがオススメ。膝下、肘、手の甲、角質層の厚いかかと、下着の締め付けのある太ももの付け根はもともと皮脂の分泌が少なく乾燥しやすいのでしっかりケアしていきましょう」(神島先生)
 

正しい知識とケアアイテムで
家族の肌を守ろう

日ごろからの肌ケアが重要であることはわかったが、どんなケアアイテムがあるのか。そんなパパやママにおススメしたいのがプロペト ピュアベールだ。

肌の保護ができる高品質ピュアワセリンで、ベタつきが少なくのびが良いのが特徴。皮膚の表面をしっかりとカバーし、水分蒸発を防ぎ、外部刺激から肌を守ってくれる。防腐剤無添加・酸化防止剤無添加のため、安心して赤ちゃんからおじいちゃんやおばあちゃんまで幅広く、顔や目元、唇を含む全身に使用が可能だ。

また、日常生活のなかで肌トラブルに直面することもあるだろう。もちろんかかりつけ医に診断してもらうのが一番だが、セルフケアで解決することも多い。そんなときはぜひ皮膚症状の情報サイト『ひふ研』を参考にしてみてほしい。医師監修の下、20の皮膚症状に関する原因や特徴、対処・予防法について掲載。市販の皮膚用薬に関する情報も掲載されているので、医師にかかる前のセルフチェックにも役立つだろう。

育児参加には様々なハードルがあるが、肌ケアは習慣化してしまえば時間も手間もかからない。調査結果からわかるように、子供と遊んだり、お風呂に入れるなどわが子の肌を見る機会はパパのほうが多いのでないだろうか。肌の状態をしっかりと確認し、正しい知識とケアアイテムを使って、この冬は家族で肌ケアに取り組んでみてほしい。
 

教えてくれた人

皮膚科医

神島 輪先生


水道橋ひふ科クリニック院長。東京女子医科大学を卒業後、同大学病院皮膚科へ入局。シロノクリニック等多数の医療機関で経験を積む。2019年5月より現職。

DATA

【調査概要】
・調査方法:インターネット調査  
・実施期間:2021年10月11日(月)~12日(火)
・対象地域:全国         
・対象者:400名(20~40代男女・性別均等割付)
※グラフの構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため、合計が必ずしも100%にならない場合があります。

問い合わせ

第一三共ヘルスケア

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