妊娠中のママのためにパパができることとは? 管理栄養士が教える栄養素と葉酸サプリ
2021/12/20
妊娠中のママは赤ちゃんのために、しっかり栄養をとりたいもの。だがバランスのいい食事が難しいことも……。そんなママと赤ちゃんのために、妊娠中に不足しがちな栄養素や、パパからママへおすすめしたい葉酸サプリについて、管理栄養士の野口知恵先生に聞いた。
メイン画像:© LSC / a.collectionRF / amanaimages
葉酸だけじゃなく
鉄も妊娠前からずっと必要
妊娠中に必要な栄養素と言えば葉酸、鉄という話はよく知られている。だが実は、妊活中から授乳期まで継続した摂取が望ましいという。
「妊娠してすぐから、赤ちゃんの中では様々な組織が作られ、赤ちゃんの発育のために葉酸は重要な役割を果たします。ですから、妊娠前からしっかり摂取して、妊娠した時に備えることが望ましいのです。出産後の授乳期間も、赤ちゃんの成長とママの健康のために重要な栄養素の1つです」と野口先生。
血液中に酸素を運ぶヘモグロビンを作る役割を果たす鉄も、元々食事では摂りにくいと言われており、女性は鉄が不足しやすく、貧血気味になることがあるから摂っておく必要があるそう。まして妊娠中は血液を通じて赤ちゃんに栄養を送らねばならず、母乳も血液から作られるため、授乳中も重要だ。
「厚生労働省が発表している『日本人の食事摂取基準』でも、妊娠、授乳中、葉酸と鉄はプラスの量を摂取しましょうと奨励されています」
実はこんなにある!
妊活・妊娠・授乳期に不足しがちな栄養素
骨の健康に大切なカルシウム、デリケートな時期の健康をサポートする乳酸菌、健康の維持・増進を助けるビタミンB群やベータカロテンなど、妊活・妊娠・授乳期に摂っておくのが望ましい栄養素は、下記の12種類もある!
※イラストはイメージです。
様々な栄養素が摂れる
マルチサプリがおすすめ
では実際に葉酸、鉄のサプリメントを選ぶ時には、どんな基準で選べばいいのだろうか。
「栄養は食事から摂るのが基本ですが、毎日きちんと摂るのは難しいですよね。その気持ちを楽にしてくれるお守りとして、葉酸サプリを選んであげましょう」と野口先生。
その際、注意すべきは「多めに摂るのがいい」という勘違いから起こる過剰摂取だそう。目安量を守りながら、妊娠中に不足しがちな栄養素が複数入ったものがおすすめだという。と同時に、気をつけたいのが安全性だ。
「デリケートな時期だからこそ、商品の品質や安全性の検査をきちんと行っているかも見るといいと思います」と警鐘を鳴らした。
赤ちゃんの成長を守り、ママが穏やかに過ごすためのお守りとして、おすすめしてみてはいかがだろうか。
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教えてくれた人
管理栄養士
野口 知恵先生
武庫川女子大学卒業後、大手食品メーカーに勤務。現在は講演、レシピ開発、コラム執筆、メディア出演など幅広い活動を通じ、食を通じた幸せや健康について発信している。
問い合わせ
快挙! 2回目の受賞
育児雑誌が選ぶその年に話題となった「ヒト」「モノ」「コト」を表彰する『ペアレンティングアワード』。第14回となる2021年度では、同社の『ママルラによる地域の妊産婦サポート活動』が評価され「コト」部門を受賞した。2019年開催の第12回ペアレンティングアワード「コト部門」受賞以来2度目の受賞となる。
文:笹間聖子
絵:星野壮太
FQ JAPAN VOL.61(2021年冬号)より転載
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