求めるものは「収入」から何に変化? 働く男女4400人に「理想の働き方」を大調査!
2022/01/04
コロナ禍でリモートワークが広がるなど、働き方の変化が加速している。それに合わせて働く側の価値観も変わりつつあるようだ。「フランチャイズWEBリポート」による「働き方」に関するアンケート結果をご紹介。
コロナ禍を通じて
働き方の優先度に変化
コロナ禍でリモートワークが広がり、働き方の価値観は急速に変わっていった。実際に、「理想の働き方」はどう変化したのか。株式会社Daiが運営するフランチャイズビジネス情報サイト「フランチャイズWEBリポート」は、「働き方」に関するアンケート調査を実施した。その結果、コロナ禍を踏まえて最も優先させたいこととして「家族との時間を大切にできる環境であること」と回答する人が最も多かった。
家族との時間を最大に確保できる働き方といえば、一緒に起業することだろう。実際、家族経営で展開している事業所はたくさんある。そんな働き方をしている人たちは何を感じているのだろうか。また、起業をためらっている人たちの不安は何だろうか。
家族と起業するメリットとは?
「フランチャイズWEBリポート」によるアンケート調査は、30代から50代の働く男女4400人を対象に行われた。コロナ禍以前、働く上での優先順位は1位が「稼ぎ」、2位が「家族の時間」だったのが、コロナを通して逆転する結果に。
Q.働く上で最も優先したいことはなんですか?
社会の大きな揺らぎに直面して、お金よりも家族に拠りどころを求める人が増えたのだろうか。
そこで、「家族と働くことに興味はありますか」と質問。「以前から一緒に働いている」「コロナ禍で一緒に働き始めた」「現在検討中」「興味はある」を合わせると、24.2%が家族と働くことに前向きであることがわかった。
では、どのような業種で家族と働きたいと考えているのだろうか。
すでに働いている人の1位は「建設・建築・運送」。これから働きたいと考えている人は「IT」が1位となった。建設や建築といった業種は家業として代々継承されているであろうし、新規参入にはハードルが高いかもしれない。その点、IT業界はPC業務がメインの人からすれば比較的始めやすい職種だとうなずける。
すでに家族と働いている人たち、家族と働くことを検討している人たちに、家族と働くメリットも尋ねている。両者ともに1位は「時間の融通がきく」、2位が「家族と一緒なので心強い」という結果となった。
Q.家族と働くメリットはなんだと考えますか?
一緒に働くのが家族、特にパートナーであれば、仕事のことも家のことも率直に相談しあって進められそうだ。
「家族と働くことを検討している」と回答した人に不安材料を質問したところ「安定した収入が得られるかどうか」が20.7%、「事業の継続性や将来性」が17.2%、「初期費用」が12.6%だった。
Q.家族と働きたいが実行に移せていない理由はなんですか?
一方で「起業に対しての不安はない」という回答が43.7%と最多に。タイミング次第で起業しようという人は多くいるのだ。
そして、すでに現在家族と働いている人に「家族と働いてよかったと思いますか」と質問したところ、84%が「そう思う」と回答した。
あなたは何を求めて働く?
コロナ禍で多くの人が、お金のために働く以上に価値のある生き方を模索し始めている。仕事は金銭を得る手段であるとともに、人生の意味を見出す場でもある。その場を家族とともに歩むことは、人にもよるだろうが1つの幸せのあり方だ。
一度立ち止まって、自分が何のために働いているのかを再確認してみるのもいいだろう。
〈調査概要〉
・調査方法:ネットリサーチでのアンケート調査
・調査対象:25歳〜59歳の女性158名
・調査実施日:2021/07/14~2021/08/20
・発表日:2021年10月15日
文:平井達也