パパが知っておきたい海外の最新子育てニュース3選
2021/10/26
子育てがうまくいかないときは、海外に目を向けてみよう。アメリカでは父親と娘の「ティーパーティー」が開催されたり、幻覚体験を楽しめるミュージアムがオープンしたイタリアなど、ユニークな情報が、あなたの世界を広げてくれるだろう。
USA
アメリカでも“主夫”が増加?
子育ては父親のアイデンティティー
アメリカでは、父親のあり方に変化がみられるようになってきた。 ©shutterstock
アメリカのシンクタンク「ピュー・リサーチ・センター」によると、同国で子供の面倒を見る父親が増えているという。子育てをするために専業主夫になった男性は、1989年の4%に対し、2016年には24%に増加。
また、同年には、父親が1週間に平均約8時間子育てをしていることがわかったが、これは1965年と比較すると約3倍にあたる。
Google社の調査でも、ミレニアル世代の父親は59%が赤ちゃんの健康などについての動画を探していることが判明。この世代の父親は、母親よりも子育て関連の動画を見ているという。子育ては父親のアイデンティティーにとって重要な要素になってきているようだ。
文:大山真理
Italy
大人も子供も楽しめる
幻覚体験ができるミュージアム
視覚トリックで同じ人が大きく見えたり小さく見えたりする部屋。 ©Rosanna Resmini
人間の錯覚を利用した70種類の不思議体験ができるミュージアム「ムゼオ・デッレ・イルジオーニ」が2021年7月ミラノにオープンし、行列ができるほどの大人気となっている。
ミュージアムで体験できるのは、背景のトリックによって同じ人が巨人に見えたり小人に見えたりする部屋、壁面がぐるぐる回ることで平衡感覚を失わせる光のトンネル、ホログラムや鏡によって不思議な像が映し出されるアトラクションなど。
また、お盆から顔を出しているように見える仕掛けなど、インスタ映え抜群の撮影スポットも満載だ。アミューズメントのような楽しさに、パパ・ママのほうがハマってしまうかも?
壁を歩いているような写真が撮れる部屋でベストショットを。 ©Rosanna Resmini
文:田中美貴
USA
父と娘の「ティーパーティー」で
親子の絆を深める
娘が24歳以下なら、誰でも参加できる。娘と関わる中で難しい問題に直面していても、スタッフのサポートや他のお父さんとのつながりが、解決の機会をもたらす。 ©Children’s Institute, Inc.
「お父さんと娘のティーパーティー」は、父親が娘と一緒に軽食を取ったり、アクティビティを楽しんだりできるイベント。株式会社児童研究所(米カリフォルニア州)が提供するプログラム「プロジェクト・ファーザーフッド」の一環で、ロサンゼルス在住の父と娘、年間約3万人が利用している。
同研究所の広報部長のピラー・パディラさんは「子供が心身ともに健康的に成長するために父親の存在は大事」と語る。アメリカ国立衛生研究所の調査によると、父親の不在が子供の心理に悪影響があることが明らかになっており、「ティーパーティー」はこういった悪影響を防ぐことにもつながるという。
文:大山真理
FQ JAPAN VOL.60(2021年秋号)より転載