【体験レポ】チャイルドシート選びに迷ったら行ってみて。日本初の専門店が凄すぎた
2021/07/02
「色々なチャイルドシートがあるけど、どれを選べば良いのだろう……」そんな悩みを抱える子育てファミリーの駆け込み寺になってくれる専門店が誕生した。知識豊富なスタッフと「わが家のピッタリ」を見つけよう。
学び、触れて、選び、買う
唯一無二の体験型専門店
コロナ禍にある今、公共交通機関を避けて車移動を選択する子育てファミリーが増えている。ところが、チャイルドシートへの理解が不十分なため安全性を保てていないケースや、車にマッチしない製品を選んだために不便を強いられている家族が少なくない。
こうした現状を打開すべくオープンした日本初のチャイルドシート専門店が『チャイルドシート・ラボ』だ。同店マネージャーの僧都さんが教えてくれた。
「お客様にチャイルドシートの重要性をお伝えするため、レクチャースペースも設けているんですよ。安全性の確保を大前提としたうえで、お客様のクルマやライフスタイルに適した製品を一緒に選んで行きます。優れた製品を正しく装着して、正しい方法で使用する。そうすることで、製品が持つ安全性を発揮させつつ、快適なカーライフを楽しんでいただけるはずです」。
モノトーンで統一された店内には、ヨーロッパの消費者テストで高評価を得ている4ブランド(『マキシコシ』・『ブリタックスレーマー』・『レカロ』・『ドゥーナ』)の約30モデルのほか目にする機会が少ないオプション品も展示されている。
そんなチャイルドシート専門店を訪れたのは東京都在住の上野さんファミリー。次男の諒くんのチャイルドシートを探しているという。その様子を覗いてみよう。
体験ファミリー
上野さんファミリー
パパの真宣さん、ママの梓さん、長男の翔くん、次男の諒くんの4人家族。今回は諒くん用のチャイルドシートを探しにやってきた。
まずはコンシェルジュに相談
搭載や操作の確認も!
晴れた日曜日の午前、開店したばかりのチャイルドシート・ラボを訪れた上野さんファミリー。来店の理由をパパの真宣さんが教えてくれた。「次男(諒くん)のチャイルドシートを探しに来ました。長男(翔くん)の時はひとまず日本製品を購入したのですが、ヨーロッパ製品は機能的で安全性も高いと聞くので、詳しい方の話を聞いてみようと来店しました」。
上野さんご夫妻が店内を一通り眺め終えると、コンシェルジュによる接客が始まった。コンシェルジュとは、来店者にチャイルドシートの重要性を伝え、多様なニーズに応えるために豊富な知識や経験を有するスタッフのこと。丁寧なカウンセリングを行い、商品選びをサポートしてくれる。
今回の接客をしてくれたコンシェルジュの斎藤さん。
コンシェルジュの斎藤さんが、家族構成、諒くんの年齢&身長・体重(1歳4ヶ月&75cm・9.5kg)、車の種類や困っていることを聞き出していく。「ライフスタイルや要望を細かく質問されたことで、自身の隠れたニーズまで把握できました」。
斎藤さんが提案したのは『デュアルフィックスアイサイズ』。店舗中央のセンタースタンドに置いて、実際に触りながら説明を受ける。
「利便性から回転式は外せません。そのうえで安全性が高く、リクライニングできる商品を、という無理なリクエストをしてしまいました(笑)妻も回転やリクライニング操作をしてみて『これは良いかも!』と」。
商品の確認が済むと一同はレクチャースペースへ。ここでは約3分にまとめられた動画を見ながら、チャイルドシートの重要性と、安全性に関するレクチャーを受けることができる。
「後ろ向きで長く使った方が安全性が高まるなんて知りませんでした! それもヨーロッパ製品の安全性が高い一因なんですね」とママの梓さん。その間真宣さんは、首が座っていない子供の首に掛かる負荷を体験できる特別な装置を体験していた。
「首が座らない状態って本当に怖いですね。あらためて、事故を起こしてはいけないと思いました」。
「首がぐらぐらする。この状態で事故が起こったらと思うと寒気がします」(真宣さん)
次は、実車の後部座席を模した『デモンストレーション用リヤシート』での体験だ。車のシートへの搭載や、搭載した状態での動作確認などを行うことができる。
「子供を座らせたり、私が横に座ったりと、実際に使う雰囲気を体感できました。購入前にここまでできるなんて!」。
隣に座ることでしっかりとシートの装着具合を確認できる。
最後は、コンシェルジュ立会のもと自分の車に搭載。室内空間の確認や、色選びをしても良いだろう。
「アイソフィックスなら誰が使ってもしっかり固定できますね。妻や祖父母が装着することもあるのでこれなら安心です。『デュアルフィックス』の安全性は世界最高峰だそうですし、より安全な後ろ向きで4歳まで使える。想像以上に『わが家にぴったり』が見付かりました」。
ぴったりの座り心地に諒くんもにっこり。
さらに、来店できない方には送料の一部を負担するだけで、希望するチャイルドシートを貸し出してくれる※『貸し出しサービス』も行っているという。日本で唯一のチャイルドシート専門店は、子育て世帯の「駆け込み寺」となりそうだ。
※貸し出しサービスは、取扱製品の一部に限り対応させて頂いております。詳しくは店舗へお問い合わせください。
上野さんが選んだのは……
BRITAX ROMER DUALFIX i-SIZE
¥77,000(税込)
新生児から4歳頃までの後ろ向き使用が可能な回転式シート。自動車メーカーの純正チャイルドシートにも採用されている高い安全性を誇り、360度回転するため子供の乗せ降ろしもスムーズだ。
問い合わせ
CHILDSEAT LAB
TEL:03-6407-9557
写真:松尾夏樹
文:川島礼二郎
FQ JAPAN VOL.59(2021年夏号)より転載
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