イクボス実践パパの実例を紹介します!
2014/05/12
子供との時間は、質ではなく「量」
仲木:長女が生まれた後も働き方は全く変化なし。仕事や飲み会でほとんど家に居なかったのです。子供のことは好きでしたが、「男は仕事、女は家事・育児」と旧態依然の価値観にガチガチに縛られていました。しかし長女が3歳になったころ、だんだん関係がおかしくなってきたんです。
「パパ、となりに寝ちゃイヤ」「一緒にお風呂に入るのイヤ」……、「初めは笑っていたんですが、何回も続いたので、「これはおかしい」と気付いたんです。
そこに気が付いた仲木パパは、次女がちょうど1歳になる前に社長に「育児休暇を1ヶ月取ります」と伝えたのです。そして実際取ってみて何が変化したのでしょうか?
仲木:劇的に改善しました。長女は、たった3日で、「お父さんとお風呂に入る」「お父さんと一緒に寝る」と言ってきてくれて。もう、泣きそうでしたよ。
1ヶ月の育休とはいえ、実際には、仕事の都合で、半分ほどは出社していたのですが、娘たちが起きてから寝るまでの一日中一緒にいることができたことは大きいです。
子供との時間は、「質ではない、量が大事」だと痛感しました。
育休を取ったことで、パパが育児家事をすることを「完全に諦めていた」ママとの関係も改善したそうです。育児の喜び、家族といる時間の幸せを知った仲木パパがイクボスに進化したのはそれからです。
仲木:先輩社員たちが、「2人目が作れない」と言っているのを聞いたことがありました。その理由を聞いてみたら経済的につらいと。それでは良くないと思い、出産祝い金(一子につき100万円)の制度を提案したのが2006年でした。(※2014年4月現在、26人の社員、35人の子供に支給されてます)。
この制度については女性社員からも、「この会社にもっと早く入社していれば、私ももう一人産んだのに~」という声も出ていたそうです。そしてその後、仲木ボスは経済支援だけでなく、ワークライフバランスにも力を入れていきます。