産後うつに、夫婦仲……パパの悩みをビシッと解決!
2016/11/29
日本初の父親教室の立ち上げと、日本初のパパ検定が起爆剤となり、150のメディアから取り上げられたNPO法人ファザーリング・ジャパン代表の安藤哲也氏が語る「パパに寄り添って10年で見えてきたこと」。
ファザーリング・ジャパン
国を動かした10年の歩み
日本初の父親教室の立ち上げと、日本初のパパ検定が起爆剤となり、150のメディアから取り上げられたNPO法人ファザーリング・ジャパン。パパ検定を展開した2007年、前年は年間10本だった講演が200本まで増えた。そこから北は北海道、南は沖縄まで、全国の自治体に飛び火し、たくさんの父親たちをスクールに呼び込む仕組みを作ってきた。「笑っている父親を増やす」という活動のなかで、笑えない父親がいることも見えてきた。母子家庭には経済支援があるのに、父子家庭にはない。「男女共同参画社会時代にこれはおかしい」と政策提言をおこない、児童手当を改正するという成功体験も。困っているパパを助けたい、そんな想いで駆け抜けた10年間だった。
パパを取り巻く問題を解決するコンテンツ
子育て中のほとんどのパパ・ママが突き当たる壁を、これらの情報を利用して乗り越えよう!
■産後うつ
「なぜだか涙が止まらない……」「私、母親失格かも……」 約1割のママが産後うつになる。しかし出産・育児の知識が不足しがちな父親は、ママをうまくケアすることができない。そんな深刻な問題を解決するためにFJと日本助産師会のコラボで生まれたのが、ペンギンパパ・プロジェクトだ。
当てはまったら要注意!
10項目でママの産後うつチェック
□ あまり眠れていない
□ 食欲がない
□ 朝、起きられないことが多く、沈んでいることが多い
□ よく頭痛がおきている
□ 疲れやすい
□ 涙もろい
□ マイナス思考になっている
□ 子供にあまり関心がない
□ 何だかもたもたしていて、 家事や仕事がかだづいていない
□ 買い物に行っても何を買ったらいいのか決められない
■夫婦のコミュニケーション
「子供が憧れる夫婦になろう!」を合言葉にしているFJパートナーシップ・プロジェクト。たとえば、「夫が妻に、妻が夫に言われて嫌なこと集」をつくって、夫婦間の会話のコツを伝授している。「手伝おうか?」とか「仕事で疲れてる」とか言ってないですか?
何気ない一言が、妻を「イラッ」とさせているかも!?
コンテンツやプロジェクトのさらに詳しい情報は、「ファザーリング・ジャパン」公式サイトへ
1962年生まれ。2男1女の父親。2006年、NPO法人ファザーリング・ジャパン(FJ)を立ち上げ、代表を務める。NPO法人タイガーマスク基金代表。厚生労働省「イクメンプロジェクト」推進チーム顧問、内閣府・男女共同参画推進連携会議委員などその活動は多岐に渡る。
Text » TAKESHI TOYAMA
※FQ JAPAN VOL.40(2016年秋号)より転載