花粉症対策は万全？ マスク不足の今にオススメしたい症状を和らげる食品5選
2020/05/05
コロナウイルスの影響でマスク不足が心配されるこの春、花粉症対策をどうするかは悩みどころ。そこで、花粉症の症状を和らげるのにおすすめの食べ物や飲み物を専門家に教えてもらった。
花粉症の人におすすめしたい食品
1.乳酸菌を含むもの
アレルギーと関係が深い免疫器官は、腸に体の60％くらいが集中していると言われる。免疫力を上げるために、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えよう。乳酸菌やビフィズス菌は善玉菌を増やす効果がある。ヨーグルトなどの乳製品などを心がけて摂取したい。
左：ボディメンテ（大塚製薬）
500ml／¥154
TEL：0120-550-708
右：乳酸菌ヘルベヨーグルト ドリンクタイプ（雪印メグミルク）
100g／¥120
TEL：0120-301-369
2.食物繊維を含むもの
腸内の善玉菌のエサになるのが、根菜などに多く含まれている食物繊維だ。食物繊維が便通をよくするのは定説だが、その結果、腸内環境を整えることにもつながる。ごぼうやにんじんなどの根菜以外にも、海藻や大豆製品、精製度の低い穀類にも豊富に含まれる。
にんじん、ごぼうなどの根菜、干ししいたけなどの乾物、大豆やおから、納豆などの豆製品、玄米やライ麦パン、プルーンなど。
3.オリゴ糖を含むもの
食物繊維と同様に腸内の善玉菌の餌となり、菌を増やすのに役立つのがオリゴ糖だ。食品だとごぼうやバナナなどに含まれるが、はちみつのように「オリゴ糖」として販売されているものも。上白糖の代わりに煮物に入れたりコーヒーや紅茶に入れたりすると手軽に摂取できる。
玉ねぎ、ごぼう、ねぎ、にんにく、アスパラガスなどの野菜、バナナなどの果物、大豆製品など。
4.EPA（エイコサペンタエン酸）やDHA（ドコサヘキサエン酸）を含むもの
2018年に順天堂大学大学院医学研究科の研究グループが、魚油やアマニ油に豊富に含まれるEPAやDHA、α-リノレン酸などのオメガ3脂肪酸がアレルギー性結膜炎（花粉症）を改善させるメカニズムを解明。米科学雑誌にも掲載された。魚油の多い青背の魚がおすすめ。
サバ、アジ、イワシ、サンマなどの青背魚。サバ缶やイワシ缶も手軽でいい。サプリメントもある。
5.ビタミンC、E、β-カロテンを含むもの
β-カロテンは体内に入るとビタミンAとなり抗酸化作用がある。AとCとEを合わせてビタミンACE（エース）と呼ばれるビタミン類は美肌効果で有名だが、喉や鼻の粘膜を強くするのにも役立つ。粘膜を強くしてアレルゲンの侵入を防ぎ、アレルギー症状を緩和してくれる。腸内の善玉菌のエサになるのが、根菜などに多く含まれている食物繊維だ。食物繊維が便通をよくするのは定説だが、その結果、腸内環境を整えることにもつながる。ごぼうやにんじんなどの根菜以外にも、海藻や大豆製品、精製度の低い穀類にも豊富に含まれる。
１日分のケール青汁（ファンケル）
１本に１日分の緑黄色野菜量（ケール生葉120g）を使用。β-カロテンやビタミンCなどの栄養を手軽に摂取できる。
30本入り／¥4,400
TEL：0120-750-210
注意！ 高脂肪食は腸内の悪玉菌を増やす
乳酸菌や食物繊維などが腸内の善玉菌を増やすのに対して、揚げ物やバラ肉など脂の多い高脂肪食は悪玉菌を増やすので要注意。摂りすぎると腸内バランスが悪くなる。アルコールの摂り過ぎも腸内環境にはよくないのでほどほどに。
PROFILE
若宮寿子先生
栄養士、日本栄養士会認定食物アレルギー栄養士、若宮ヘルシークッキングスタジオ主宰。企業の栄養監修、TV、雑誌などを通じ栄養指導を行う。『食物アレルギーの子供のためのレシピ集』（環境再生保全機構）では調理、栄養計算を担当。その他著書多数。
FQ JAPAN VOL.54より転載
