もう日本の常識だけにとらわれなくていい! 世界の子育て事情がYouTubeで配信スタート!
2020/04/05
どうやって寝かしつけるの? 風邪気味だけど薬を飲ませて大丈夫? 泣き止まないときはどうすれば? 子育ては困惑と悩みの連続だ。でも日本の常識から少し離れてみれば、意外な答えが見えてくることもあるかもしれない。そんな思いから、世界の子育てを動画で発信する新しい試みがスタート! その内容とは?
レポート第1弾はフィジーから!
YouTubeでチャンネルが開設された「地球子育て」。インドネシア、モロッコ、ハワイ、メキシコ……と、世界各地で子育てをしているゲストの協力を得て、各国の子育てや教育の情報を収集・発信していく試みだ。
「自国が子供を産み育てやすい国だと思うか」という質問に対する日本人の回答は、「そう思う」が47%なのに対し「そう思わない」は52%(内閣府 平成27年度「少子化社会に関する国際意識調査」より)。子育てがしにくいと思っている人の方が多いのだ。共感するパパママは多いのではないか。
それに対して欧米諸国では、自国が子供を産み育てやすい国だと思っていない人の割合は20%程度だという。だとすれば、諸外国の子育てに学ぶのは大いにアリではないか。また、各国との比較から、日本社会の子育てをめぐる課題も見えてくるだろう。
第1弾としてフィジーの子育てがレポートされる予定。フィジーは、毎年末恒例の「世界幸福度調査」で、2014年と2016年に1位、2015年も2位、と国民の幸福度は非常に高く、「世界でいちばん幸せな国」として注目を浴びている国だ。ちなみに出生率は2.5%で、日本の倍近い。
空飛ぶ学校をつくりたいんだ!
「地球子育て」を主宰しているのは、松永真樹(まつなが・まさき)さん(37歳)。学生時代にバイクで日本一周、アメリカ留学、世界50カ国の旅に出る。
その後、サラリーマン生活を経て、株式会社Globeを設立。パートナーのゆきさんと出会った。2児に恵まれ、夫婦でどんな子育てをしたいか話し合う中で「世界中の子育てについて学びながら育てたい」という意見で一致。
同時にこんな夢も抱いていた。「ひとつの飛行機に200カ国の子どもたちが乗って、毎週別の国に行ってみんなでその教育を学ぶ」「機内では自分の国の紹介をするプレゼン大会が毎日あったり、各国で学んだことを話し合ったりする」。
飛行機は無理でもオンラインならすぐできる! と立ち上げたのが「地球子育て」だ。
お国柄が違えば子育て文化もさまざまである。たとえばオランダでは、幼い子供にはバターよりもマーガリンが推奨され、離乳食にキャベツの発酵食品「ザワークラウト」を食べさせるそうだ。
子育て情報は山ほど飛び交っているが、自国の育児だけでなく異文化における育児について知ってみるのも価値があるだろう。子育てをラクにしてくれる新たな視点が得られるかもしれない。
DATA
Text:平井達也