モテる男は夫婦関係も円満
モテない父親は山に行け!
2014/04/21
子供ができてからも妻といい関係を保てているだろうか。いつまでも妻といい関係を保つための心構えを、自称「家ではカワイイ」愛妻家・鈴木光司が伝授!
子供ができてからも妻といい関係を保てているだろうか。
いつまでも妻といい関係を保つための心構えを、
自称「家ではカワイイ」愛妻家・鈴木光司が伝授!
そりゃ、妻とはいつまでも仲良くいたい。でも、ちょっとしたことで機嫌を損ねちゃったりすると、関係修復はなかなか大変だ。そこでつい面倒くさがっていると、いつの間にか会話もなくなるなんてことも。そもそもとっくに愛想を尽かされて、気づけば「妻から愛されていない」という父親も多いのでは? どうしたらいつまでも妻と「いい感じ」でいられるのか?
妻を「カワイイ」と思っているか
妻から「カワイイ」と思われているか
自分に余裕があるときはいいんだけど、余裕が無いときが怖いよね。妻への気遣いを忘れがちになっちゃう。
ときどきプレゼントなんてできるといいんだろうけど、父親のお財布だって結構きついでしょ(笑)。ならば、普段の生活でマイレージとかポイントとかを貯めて、それを使って食事に誘うとか、そういうのでもいいよね。むしろそういう方が妻としても嬉しいかもしれない。贈りたいのはお金ではなくて気持ちだからね。でも、そういうことって本当に愛してないとなかなかできない。
改めて「愛してる」っていうとピンとこないかもしれないけど、要するに妻のことを「カワイイ」と思えるかどうか。その気持ちを忘れたらキツイよね。そうはいっても夫婦だからいろいろある。ちょっと距離が離れてしまいそうな時こそコミュニケーションが必要。男の方から歩み寄れるかどうかがキモだね。それを面倒くさがっていると夫婦の距離はどんどん開いて、負のスパイラルに陥ってしまうこともある。危険を感じた時にはすでに遅く、いくらご機嫌を取ろうと思っても会話すら成り立たなければ、挽回は難しい……。
そうならないように、父親は常に「モテ男」であるべきだと思う。妻子からはもちろん、家の外でもモテる男というのは、得てして家庭も円満なものなんだよ。モテる父親の心には余裕が生まれ、妻に対しても素直に愛情を表現できる。お互いに「カワイイ」と思えることが、夫婦関係を円満にキープするんだ。
モテる男の条件とは、僕から言わせれば「コントロール能力の高さ」のこと。妻側から見ると「自分に安心・安全を与えてくれる男」ということになる。〝仕事に追われて家庭を顧みない〞というのは時間をコントロールできていないし、〝ギャンブルにはまって借金を作る〞とかいうのはお金コントロールできていないということ。それじゃ妻が愛想を尽かすのも当然だよ。家族を守るためには時間・お金のコントロールがとても重要。もし妻からの愛情を感じられないのなら、自分のコントロール能力不足が原因かもしれないね。でも悲観しちゃいけない。コントロール能力は鍛えられる。男というのは〝危険〞を経験すればするほど、どんどん経験値がたまっていく。つまり全般的なコントロール能力が底上げされるんだ。身近な危険といえば登山や航海。今からでも遅くない。山や海に出かけて危険をコントロールする術を身に付けることで男を磨こう!■
PROFILE
鈴木光司
1957年生まれ。作家。2人の娘を持つDAD。1990年「楽園」(新潮文庫)で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞しデビュー。その後「リング」「らせん」(ともに角川ホラー文庫)が大ヒット。元祖イクメンとしてFQ JAPAN創刊時より連載ページで自身の育児や愛妻術など父親としてのあり方を提言。
※FQ JAPAN vol.25(2012年冬号)より転載
(2014.04.21up)