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子供を1つのスポーツに専念させると運動機能が低下するってホント……!? アンダーアーマーがパパ・ママに伝えたいこと

「早いうちから子供にスポーツをさせたい」と考える親は多いはず。しかし、幼い頃から1つのスポーツに専念すると、かえって成長が妨げられる場合もあるという。アンダーアーマーが運営する「DAHアスレティックアカデミー」のプロジェクトマネージャーに、子供への"健全なスポーツ教育"について伺った。

週10時間の運動量の
サッカー少年でさえしゃがめずに
転んでしまうのはなぜ?

ロコモティブシンドロームという言葉をご存知だろうか。略称「ロコモ」と言われ、運動器機能が低下した状態のこと。

運動器には、身体を動かすために関わる組織や器管を表し、骨や筋肉、関節、靭帯、腱、神経などから構成される。

佐藤さんによれば、ロコモは高齢者の運動器症候群を指すのが一般的だったが、今子供たちの間に深刻な問題となって襲いかかってきているというのだ。しゃがめない、前屈できない、転んでも両手首がうまく反り返らずに骨折してしまう子が急増している。

普段あまり運動せずにゲームばかりやっている子がロコモになる、という印象があるが、1週間に10時間以上もサッカーや野球などの競技スポーツに打ち込んでいる運動量の多い子供でさえ、なかには足首が硬いためにうまくしゃがむことができずに後ろに転んでしまうという。

一体なぜそのようなことが起こっているだろうか。

現代の子供たちに迫る
ロコモ症候群の原因とは?

その原因について、「DAHアスレティックアカデミー」のアカデミープロジェクトマネージャー/パフォーマンスコーチの佐藤 幸弘さんはこう説明する。


左がアカデミープロジェクトマネージャー/パフォーマンスコーチの佐藤 幸弘さん。右側に座っているのがDAHアスレティックアカデミーを担当する超一郎・ミラーコーチ。ミラーコーチは元幼稚園の先生という異色の経歴の持ち主。

「子供たちのロコモの原因の一つとなっているのが、できるだけ早いうちに始めた方が良いとされているスポーツなんです。本来、幼少期は、いろいろなバリエーションの運動をすべき時期です。ところが、サッカークラブに入ったらサッカーだけ、あるいは野球だけといったように、同じ1つのスポーツと、それに関連する動きやスキルだけしかやりません。そうすると体力・運動能力にどんどんかたよりが生じてしまうのです。言い換えるとサッカーや野球に必要な要素だけが鍛えられ、それらに必要のない要素は低下や退化します」。

幼少のうちから1つのスポーツに特化したスキル習得や専門的体力・運動能力の養成を行うことで、体力・運動能力にかたよりのある、“しゃがめない子”ができてしまうというのだ。

ドームが満を持してスタート!
子供向け運動教室
DAHアスレティックアカデミー

DAHとは、ドームアスリートハウスの頭文字を取ったもの。株式会社ドームといえば、野球からバスケ、アメフト,陸上競技、サッカー、ゴルフ…と幅広い競技において、いまやアスリートたちの間で押しも押されぬ人気のスポーツブランドへと成長した「アンダーアーマー」の正規日本ライセンシーだ。

そのドームの事業の柱の一つに「ドームアスリートハウス」(通称:DAH)がある。DAHは、最新の専門的かつ科学的な情報を提供し、トレーニングに方向性を持たせた上で、それをシステマチックに行うことでアスリートのパフォーマンスを高める、日本唯一のアスリート専用のパフォーマンス開発機関だ。

そのDAHが満を持して、2019年春、子供たち向けの新しい運動プログラム「DAHアスレティックアカデミー」をスタートさせた。

子供の自立・自律心を養う
学習モデル


画像クリックで動画が視聴できます。

「子供たちが夢、仲間、成長を見つけられるスクールがDAHアスレティックアカデミーです」と、佐藤 幸弘さんは言う。

「子供たちに身体を動かす楽しさを知ってもらいたい、個々に合わせた “できる” ことを増やし、なりたい自分を “目指す” ことができるようになってもらいたいという想いから立ち上がりました。 DAHのアスリート育成の知識や経験を活かしたDAH育成システムで、身体と知徳を養う機会を提供していきます」。

つまり、遊びを通じて様々なバリエーションの運動を取り入れ、スポーツ万能の子供を育てようという仕組みだ。

「私たちが考える育成とは、指導者が育て上げることではありません。学習スパイラルモデルを通じて子供たち自らが主体的に行動し、それを指導者がサポートをすることです」。

DAH育成システムでは、身体や体力の発達に合わせて、4つの段階的な考えに基づいて育成を行います。

4つの段階とは?

①運動の楽しさを知る「BONE(ボーン)」  ※未就学児/年中・年長/4~6歳対象
②スポーツ万能の基礎作りを行う「NERVE(ナーブ)」  ※小学校1・2・3年生対象
③高度な運動能力の養成をする「MUSCLE(マッスル)」 ※今年度中開設予定
④専門的運動能力の養成する「PERFORMANCE(パフォーマンス)」 ※今年度中開設予定

※各段階の年齢は目安です.子供の体力運動能力レベルに応じた段階を選択します。

「いますでにスタートしているBONEとNERVEは、特定スポーツのスキル習得や専門的体力・運動能力の養成を図るものではありません。これらの基礎となるセンス(運動学習能力/コーディネーション能力)を磨き、フィジカル(体力・運動能力)を高度化するプログラムです。そして、先ほどお話しした学習スパイラルモデルというのが以下の図に示したものです」。

●学習スパイラルモデルの図

運動体験による心身の成長には「できた→褒められた→うれしい→やる気→チャレンジ→頑張る→上手くなる→できた……」の繰り返しが重要です。DAHアスレティックアカデミーでは、独自の学習理論と学習スパイラルモデルを通して知・心・体を高めていきます。

DAHアスレティックアカデミー
優れたプログラム内容とは?

「未就学児、そして年中・年長、4~6歳対象がBONEのクラス。一番の目的は、運動の楽しさを知ることです。クラスは、もっとも基本的な “挨拶” からスタートし、返事する、話を聞く、といった集団活動の基礎を身に付けるところから始めます。

BONEは未就学児が対象となっていますが、年齢はあくまでも目安です。

未就学児でも高い体力・運動能力を示していればNERVEなどのカテゴリーに入ることも可能です。スポーツ万能の養成には、自分の実力に合った環境で活動することが必要です。このようなカテゴリー分けも当アカデミーの特長です。

そして、遊びを中心としたさまざまな運動体験では、この広いスペースを使って、おもいっきり体を動かします。ときにはボール遊び、みんなで体操、かけっこなど、遊び感覚で体を鍛えていきます。一見するとただの遊びに見えますが、いつの間にかコーディネーション能力、運動学習能力が養成されていきます」。

コーディネーションとは複雑な、あるいは巧みな運動を行うのに必要となる能力のことで、一般的には定位能力、変換能力、リズム能力、反応能力、バランス能力、連結能力、識別能力などが要素として挙げられる。

「たとえばボール遊び。これは、ボールと相手、ボールと自分の位置関係、といったように “距離感” と “空間認知” を正確に把握する能力が養われていきます。ボールの落下地点や軌道、そして高さを把握するのが 定位分化能力ですが、これは多くの運動やスポーツの土台となっていきます」。 

なぜ子供にスポーツをさせたいのか?
その答えは「人格の形成をすること」

「DAHの目指すところは、豊富な指導経験を持つスタッフによって、競技・選手個人に合わせたパフォーマンスアップをサポートし、記録・成績の向上を図るとともに身体の機能を最大化することです。

そして、10年経っても、20年経っても、トップレベルで活躍できるように、選手生命を引き延ばすこと。ここDAHには、多種目のアスリートが集まるため、視野の広いコミュニケーションを図れるとともに、お互いに切磋琢磨できる環境を提供しています。

また、日本のスポーツ全体を世界基準へと引き上げ、逆境に立ち向かえる勇気を持てる人材の育成を目指しています。だから、子供たちはここに来れば、常にポジティブなエネルギーが溢れるカルチャーを肌で感じられると思いますよ」。


本日、体験レッスンに来てくれた(株)ドームのご近所、有明テニスの森に住む萩原親子。お子さんは3歳。

 

問い合わせ

DAHアスレティックアカデミー
TEL:03-5656-6220
メールアドレス:dah-ariake@domecorp.com


Text >> MIKAKO WAKIYA

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