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迫られる決断!パパ、上司、同僚としてどう臨む?!「男性の育児休暇」

4月1日から働き方改革が施行された。長時間労働の是正、非正規や派遣従業員の待遇確保などとともに、「男性の育児休暇」のための施策も推進されているが、育児当事者である、パパ・ママの意識はどうなのだろうか?育休に関するアンケート結果を紹介しよう。



男性は育児休暇を取得すべき?

男性の育児休暇を推進する会社も増えてきているが、実際の取得率やパパ・ママの本音はどうなのだろうか。

各種調査を行うゼネラルリサーチ株式会社が、今年3月に20代~40代の働いている男女1,057人を対象に「育休に関するアンケート調査」を行った。その結果を見てみよう。

あなたはその時、
育休取得できるか?

アンケートではまず、子供が生まれた時点で勤務先に育児休暇の制度があったかどうかを質問。残念ながら4割以上が、「育児休暇がなかった」と回答している。

しかし、子どもの年齢について述べた別のアンケートによると、7割が7歳以上という回答だ。7年前に比べれば、現在は制度の整備もずいぶん進んでいると推察される。

実は男性の「4人に1人」が
育休を取っている!

それでは、どのくらいの人が実際に育児休暇を取得したのだろうか。

アンケートでは4人に1人が取得したと答えている。これは一般的な感覚より多いのではないか。

また「取得したかったが取らなかった」人も4人に1人で、合わせれば2人に1人は育児休暇を取りたい気持ちを持っていたことになる。

男性の間にも、仕事を休んでも子育てに関わろうという気持ちは広がっているのだ。

取得した人はこう感じている!

続いて、男性には「育児休暇を取得して良かったこと」、女性には「夫が育児休暇を取得して良かったこと」を尋ねたところ、以下のような結果に。

男性からは「家事の大変さがわかった(約4割)」「パートナーの仕事が充実した(約3割)」という回答を得ている。

「特に良いことはなかった」は5.6%に過ぎず、ほとんどの男性が新たな発見や家庭の充実につなげられている。

一方で、女性からは「自分の自由な時間が増えた」「社会復帰が早い事で、仕事の遅れが少なかった」という回答が約6割あった。夫の育児休暇は妻の余裕や成長につながっているのだ。

育休取得に
立ちはだかる壁とは?!

とはいえ育休取得には抵抗があるのも事実。取得しなかった理由は何だったのだろうか。

最も多かったのは「パートナーが取得するから」で約3割。まだまだ子育ては女性の役目という意識も残っているのだろうか。

2位の「収入面の懸念がある」と3位の「仕事が手放せない」を合わせると4割強となる。

ここには「男は仕事」という意識の面と、容易に休暇を取りにくい組織のあり方の面、双方が反映しているだろう。キャリア形成と賃金保障の両面から男性の育児を支える仕組み作りが必要だ。

あらためて、賛成? 反対? 
男性の育休取得

「男性の育休取得についてどう思うか」の質問には、「今後積極的に推進したい」「許されるなら取得したい」を合わせて85%超。男性の育休について意識が浸透していることがうかがえる。

「取得が望ましい理由」については一位が「妻の負担を軽くできる」で約4割、二位が「育児に関わる時間が増やせる」で3割強、三位が「父親としての自覚を持ちやすい」で2割強。

ほとんどの回答者が、男性も家庭で夫や父親として成長することに期待している。

取得する勇気、
チームワークが子供を育てる!

アンケートでは最後に「男性の育児休暇取得のために何が必要か」を尋ねた。最多の回答は「育児に対する周囲の理解」だ。

かつては地域コミュニティが子供を育んだと言われるが、核家族が当たり前となり、子育てをする親の孤立が問題となっている。

パパママの状況を温かく見守ることで、職場などのチームのメンバーたちも、未来を担う子供を育む役割を果たすことができる。

男性の育児休暇への理解を深めることは、誰もができる「働き方改革」と言えるだろう。


DATA

ゼネラルリサーチ株式会社

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