国民年金、出産前後4ヶ月分の免除制度が来年度からスタート
2018/08/03
来年の4月から、国民年金の出産前後の保険料免除制度が始まる。出産予定日の前月から4ヶ月間の保険料が免除され、期間中は満額の基礎年金が保障される。
年金給付額も全額給付
被保険者全体で支える
来年の4月から、国民年金の第1号被保険者を対象とした「産前産後期間の保険料の免除」制度がスタートする。
出産予定日の前月から数えて、4ヶ月間の保険料が免除される。例えば、8月が出産予定日だとすると、7~10月分の保険料が免除されるわけだ。
なお、従来の国民年金の免除制度では、年金給付額は半分だった(全額免除の場合)。しかしこの産前産後期間に限っては、全額給付されることになっている。
今回の制度の対象者は、年間20万人程度と見込まれている。これによって増える負担分の財源として、国民年金保険料が月額100円程度引き上げられる。国民年金の被保険者全体で、出産を迎えるママを支えることになる。
国民年金の産前産後期間の保険料免除について(出典:厚生労働省)
ちなみに厚生年金では、いち早く2014年4月から「産前産後休業期間中の保険料免除」が実施されている。こちらは国民年金とは制度が異なっているので、注意しよう。
DATA
年金改革法(平成28年法律第114号)が成立しました(厚生労働省)