子供の個性に合った絵本を『脳科学的に』選んでくれるって本当!?
2018/07/30
絵本って何を選べばいいのか分からない……というパパ・ママの悩みを解決してくれる新しいキュレーションサービス「conoco terrace(コノコテラス)」が2019年春に登場する。それにさきがけ「DADWAY PLAY STUDIO」で体験イベントが開催された。盛り上がりをみせたイベントの様子をご紹介!
8つの能力指標で
子供の隠れた”脳力”を発見
特許出願中の「conoco terrace(コノコテラス)」
想像力、好奇心の刺激や語彙力の増加、情操教育などの効果があるとされる「絵本」。いざ選ぼうとすると種類も多く何を基準に選べばいいのか悩んでしまう。そんな悩みを持つ父親をはじめとする凸版印刷社員らが考案、発起人となり社内ベンチャー制度を利用して部署の垣根を超えてチームを編成、早稲田大学教育・総合科学学術院の本田恵子教授の監修のもとにキュレーションサービス「conoco terrace(コノコテラス)」を開発した。
「コノコテラス」は脳科学に基づいた8つの脳力指標(※1)と個性診断システムを組み合わせて、子供の個性に合った最適な絵本を選書してくれるサービス。3~5歳までの子供の保護者が子供の思考や行動パターンに関する質問項目に回答することで子供の個性を診断する。診断結果に基づき「得意な脳力」を伸ばす絵本や「新しい脳力」を開拓する絵本など、その子にピッタリの絵本を約200冊の中から厳選。絵本を遊び尽くせるガイドブックとセットで自宅まで届けてくれる。2019年春からサービス開始予定。
※1) 8 つの脳力指標
1980 年代にハーバード大学・ハワードガードナー博士が提唱した知性の8 分類を始め、最新の心理学や脳科学の知見を集約し、早稲田大学教育・総合科学学術院 本田恵子教授の協力のもと、凸版印刷が独自に開発した指標。具体的には、①視覚・空間、②身体・運動、③音楽、④対人、⑤内省、⑥論理・数学、⑦言語、⑧自然・博物学となる。
参加者による「コノコテラス」個性診断タイム
横浜ベイクォーター4階にある「DADWAY PLAY STUDIO」で開催された体験イベントでは、 参加者による「コノコテラス」の個性診断タイムや本田教授による特別セミナー・質疑応答、親子で楽しむ創作遊びなど様々なプログラムがあり、盛り上がりをみせた。
プログラムのひとつ「野菜スタンプ使った創作遊び」
保育士による「絵本の読み聞かせ」
本サービスを発案した凸版印刷の中村佳香さんは自身も子育て中だ。「絵本を読み聞かせる機会が増え、子どもの可能性に気付くことで子育てに楽しさを感じてもらえたら」と話す。
米コロンビア大学院でカウンセリング心理学を学び、「脳科学を活かした授業をつくる」や「キレやすい子へのアンガーマネージメント」など多数の著書を持つ本田教授は、パパとママの読み聞かせの傾向について「感情をこめて読むママに対して、パパは客観的に淡々と読む。子供が自分のイメージと比べながら『そこ違うよ!』などとツッコミを入れられるのはパパの方」と教えてくれた。3歳、4歳、5歳と成長によって子供も変わるから「コノコテラス」は毎月・毎年、途中で診断し直して大丈夫だそう。
質疑応答では本田教授の”育児の的確なアドバイス”が光った
体験者からは「自分では選ばないような絵本が届き、それ自体が新鮮」という声も。親が選ばない本が選書されることにより、知らなかったわが子の個性がみつかるという予感がするこのサービス。絵本の読み聞かせは親子のコミュニケーションツールに最適だ。来春のサービス開始に注目したい。
凸版印刷の中村佳香さん(左)早稲田大学教育・総合科学学術院の本田恵子教授(右)
問い合わせ
凸版印刷株式会社
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