人気産科医がプレパパに教える! 妊娠中の4つの疑問
2017/09/07
妻の妊娠中、プレパパにとってはわからないことばかり。妊娠すると生活はどう変わる? 妻をどうサポートすべき? そんな疑問を解消すべく、妊婦さんに絶大な人気を誇る産婦人科医・赤枝先生にお話を伺った。
Q. 妊婦健診には夫もついていくべき?
A. 妻とお腹の子に何が起きているか実感する絶好のチャンス
僕の病院では、妊婦健診の時から産む時まで、初めから最後まで全部見てくださいとプレパパにお伝えしています。健診は全部で14回あります。そのすべてに付き添うのは無理でも、一緒に行くことによって奥さんの健康状態とお腹の中の赤ちゃんの様子がわかります。妊娠中に起きていることをプレパパが一緒に受け止めると、生まれてきた時に“やっと生まれた!”という実感が湧いて、すんなり子育てに入りやすくなるんですよ。
Q. 妊娠中のセックスはOK?
A. OK。ただし、注意や気遣いが必要
OKです。ただし、お腹の張りや出血などがある場合は控えて。また感染症や雑菌から守るために、必ずコンドームの着用を。深い挿入は危険なので、体位にも注意。妊娠中は奥さんの気持ちを優先し、セックス以外のスキンシップを大切にするよう心がけましょう。それにはマッサージがお勧めです。マイナートラブル解消にもなり喜ばれますよ。
Q. 出産前の思い出に、旅行に行くのはOK?
A. 気分転換にはOK。ただし事前に近くの病院の確認を。
安定期であれば、旅行はいい気分転換になります。ただし、旅行先で思わぬことが起こる可能性を考慮します。いざという時にも慌てずに済むよう、旅行先の病院をよくチェックしておきます。病院によっては受け入れ拒否されるので、パパがしっかり調べておきましょう。
Q. パパになる実感が沸かないときは、どうしたらよい?
A. 奥さんに所信表明を!
妊娠中、プレパパは特に親としての実感が沸かないものです。「自分がどんなパパになりたいのか」妊娠期間中によく考えてみましょう。それを奥さんに所信表明として宣言しましょう!
監修
赤枝医院 院長
赤枝朋嘉 先生
医学博士、東京医科大学産婦人科学講座兼任講師、日本産婦人科学会認定医、母体保護法認定医、産婦人科内視鏡学会技術認定医。東京医科大学出身。同大学病院産婦人科勤務を経て、平成17年より赤枝医院院長。平成18年日本産婦人科学会シンポジスト。
Text » MIKAKO HIROSE
Illustration » PANTODAIKICHI
FQ JAPAN DIGEST VOL.42(2017年秋号)より転載