身近なもので身を守る!災害時のための豆知識
2017/06/03
地震や火事、大雨など、多くの自然災害が身近に起こる日本。日頃から、身近にあるもので災害に対応出来る知恵を身に着けておくと、万一の状況でも落ち着いて行動出来るはず。「防災キャンプ」の提唱者・寒川氏に、身近なものの緊急活用法を聞いた。
水の汚れを除去!
ペットボトルで水を濾過する方法
ペットボトルで濾過器が作れます。ペットボトルを逆さまにして、底を切り取り、キャップにピンなどを使って穴をいくつか開けておきます。
中に、図のように布・砂・炭(活性炭なら尚良し)・砂利・小石・脱脂綿(ティッシュでも可)を詰めて、何層ものフィルターで水に含まれた汚れを除く仕組みを作ります。
上から汚れた水を流すと下から濾過された水が出てきます。何度か同じ作業を繰り返すことで濾過効果が高まります。ただし、飲料用にする場合はさらに煮沸殺菌が必要です。
ケガをした際の応急処置を!
包帯代わりにバンダナを活用
バンダナやハンカチは包帯の代わりになります。
ここでは手指を保護する方法を紹介します。まずはバンダナを三角に畳み、さらに数回折ってほどよい太さにします。そして、折り畳んだバンダナをケガした指にかぶせ、左右をクロスさせるように指に巻き付けながら手の甲を経て、手首の位置で結びます。交差した部分には止血効果も生まれます。
屋外でケガをしてもすぐには病院にかかれないので、応急処置として覚えておくと便利ですよ。
❶右上の図のようにバンダナを三角に畳み、さらに上半分を折る
❷左上の図のように適度な太さにしたバンダナをケガした指にかぶせる
❸右下の図のように左右をクロスさせる
❹左下の図のように手首の位置で固定すれば完成
PROFILE
寒川 一 HAJIME SANGAWA
「STEP CAMP」代表。焚火カフェ主宰。4月から全国都市緑化よこはまフェアで活躍予定。24歳と22歳の2児の父。監修書に『新しいキャンプの教科書』がある。
Illustration » TOMOYUKI OKAMOTO
FQ JAPAN VOL.42(2017年春号)より転載