しずる村上、プールで大号泣!? そのワケは……?
2017/01/27
【インタビュー】ラーメン好きでも知られる、お笑いコンビ「しずる」のボケ担当・ムラジュンこと村上純さんの笑って泣けるパパエピソードが満載! 赤ちゃんがすやすや眠る音楽を発見したり、子供とサッカーする夢を語ったり、プールで大号泣したり……!?
―― お子さんのお誕生、おめでとうございます。
「ありがとうございます。ツイッターでも息子が誕生したことを写真付きでみなさんにご報告しましたが、本当に……本当に、うれしかったです」。
【改めて、報告】 9月8日(木)11:23。 僕ら夫婦にとって第一子となる命がこの地球に産み落とされました。 8日の準決勝出番後急いで富山に向かい初対面。 9日、そのパワーのおかげで決勝に進めたと思ってます。 村上、父になりました。 pic.twitter.com/DlZVKDO1et
— しずる村上純 (@shizzlemurakami) 2016年9月11日
―― その喜びはツイッターの写真から十分に伝わってきました。ところで、奥さんが妊娠中の頃、村上さんがひとりで区民プールに行って号泣するというエピソードがあったそうですが。
「そうなんです(笑)。近くにいた見知らぬ父子の水泳練習の風景を見てボロ泣きです。子供は年中さんくらいかな? 両手にビート板をガシッと持って、ハーハー息つぎしながら、僕のほうに真っすぐ向かって泳いできたんです。その必死な様子がめちゃくちゃ可愛くて。人目をはばからずに一生懸命がんばる人間の姿って、なんて美しいんだろうって」。
―― その男の子の姿に感動して泣いちゃったんですか?
「いいえ。僕が泣けたのは、お父さんの方。男の子の横でパパが息子の泳ぎに伴走しながら、『がんばれ、もうすぐゴールだぞ』と声がけしたんです。そのお父さんの声は深くて温かい愛情で溢れていました。まるで絹のようになめらかで柔らかくて心地よい耳触りで。髭を生やしたマッチョなごっつい系のパパだったんですけど、見た目と違ってそのオーラはホンワカ〜と丸くて。息子をまるごと包み込む愛に溢れていました。そのとき、はっきりとわかったんです」。
―― 何がわかったんですか?
「ああ、俺はもうすぐ父親になるんだ、と。父親になるということをにわかに実感した瞬間です。そして、ああ、父親っていいもんだなあ〜、と胸に刺さりました。そしたら涙がドーッとあふれてきて。すぐさまプールに潜り、しょっぱい涙を洗い流しました(笑)」。
―― 実際にパパになって、1番変わったことは何ですか?
(しばらく長い時間考え込む) 「マナーです」。
―― マナー?
「人として、社会で生きていくうえでの大切なルール。ハミ出してはいけないこと。父親として、あたりまえのことあたりまえにできる男にならねば、と思いました。やっぱり息子の手本となる生き方をしたいですよね。仕事面でもそうですけど、社会からハミ出した人間なんて、何をしても笑ってもらえないですから」。
―― 男の生き様として、あるいは父親として、どんな自分でありたいですか?
「今まで生きてきて、いろんなことがありました。たくさん失敗もしてきましたし、いっぱい落ち込みもしました。でも、起きたこと “ぜんぶをプラスにできる男” でありたいと思います。頭をぶつけたり、落ち込んだり、他人をうらやんだり右往左往しながらも、縦軸に1本ピーンと芯が通っている男でありたいすね」。
―― マイナスをプラスにする何か秘策はお持ちですか?
「ショウカです」
――ショウカ? 自分のものするという意味の「消化」ですか? それとも純粋でより高度なものに高めるほうの「昇華」ですか?
「昇華です。僕に起こるすべてのことを社会的・精神的価値のあるものに置き換える。幸いにして、ぼくの職業はお笑い芸人です。だから失敗をネタにできちゃうという特権があるんですよね。失敗なんて笑ってもらって、なんぼ(笑)。ずるいですよね、そういうツールを持ってるって」。
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