育休明けのつるのさん初登場! 父親OSがバージョンアップ!
2016/08/10
アードマン・アニメーションズ設立40周年記念「ひつじのショーン展」のキックオフイベントに、つるの剛士さんが登場! 「ひつじのショーン」の魅力と5人のパパとしての子育てのモットーを聞いた。
妻は子供を産むと驚異的に
OSがバージョンアップするぞ!
style=”color: #669999;”>―― 以前、FQにご登場いただいた6年前、まだ「イクメン」という言葉はなかったですよね。
そうなんですよね! もう6年も経つのかあ〜。感慨深いなあ〜。時代は変わりましたね。イクメンは、ユーキャン新語・流行語大賞の2010年のトップテンで、当時、僕が4児の父として育休を取ったことで受賞しました。
―― イクメンといわれるのは本意ではないとか?
イクメンの意味って、「育児を積極的に行い、率先して妻をサポートする男性、育児を楽しむ男性」のことですよね。今となっては当たり前になってきているんじゃないですか。
―― そうですね。育休をとって育児をしたい男性は多い。だけど、給与が下がる、会社の評価が低くなるといった理由から、事実上のイクメンが増えないのが現状です。
僕は幸運にも育休を取ることができました。でも、誰もが取れるわけではありません。パパの育休取得や、残業せずに帰れて育児ができる社会に早くなってほしいですね。いずれイクメンという言葉がなくなるのが理想です。
―― 2回目の育休で、何がいちばんつらかったですか?
う〜ん。毎日毎日同じことの繰り返しかな〜。ルーティン。これって、つらい! 妻の大変さを前回以上に痛感しました。朝昼晩ご飯を作っていると、人の料理が食べたくなる。ママたちがランチが楽しみなのはわかるわかる! 家族以外誰ともしゃべらない日もある。だから、SNSに何かと投稿したくなるのわかるわかる! 送り迎えで会ったママたちと井戸端会議するの、わかるわかる!
―― 6月30日、育休の最終日のブログ。あれ、最高でした。多くのママたちにささりました。
ああ、「作るの二時間食べるの一瞬」とか「送り迎えだけで半日終わる」「時間に追われて自分のしたい目標を達成できない消化不良感」「おかわりされる嬉しさ」「コップ洗いたくないからなるべく回し飲み」とか(笑)!
1週間に350万アクセスもの反響がありました。シェアもすごかった。育休中に感じたこと・気づいたことをちょこちょこメモしておいて書いたんだけど、「思いを言葉にする」って、すごく大事だな〜って、あらためて感じました。
一ヶ月の家庭休業を終えて。 :
つるの剛士 公式ブログ https://t.co/bOQASdZCnF
— つるの剛士 (@takeshi_tsuruno) 2016年6月30日
―― やった人にしかわからない機微、ですね。
1度目の育休のときは、「なんでママは、こんなところで怒るの?」というところまで理解できなかったけど、今回は「なぜ、ここで怒るのか」がよ〜くわかりました。育休中、妻の気持ちを「知れた、理解できた」ということが一番の収穫です。
―― これから初めてパパになる人へのメッセージをお願いします。
僕も最初、いっぱい妻に怒られ、いっぱいケンカしました。伝えたいのは、1つだけ。「育児に本気で取り組む」ということ。本気ですよ。すべて初めてですから「これは自分がこれまでやったことのない、まったく新しい仕事だ!」くらいの気持ちで取り組んでみてください。
―― 「本気で」ですね。
すると家庭は円満。家庭が円満なら、仕事もうまくいく。あと、そうそう、もう1つ。奥さんは、子供を産むとビックリするほどバージョンがアップします。OSがバージョンアップするみたいにね。恋人だった妻が急にママになっちゃうから、淋しいのはよくわかります。おっぱいも取られちゃうしね(笑)。だから、パパも奥さんと一緒に成長していけばいいんです。ママと一緒にバージョンアップ。まあ、心配しなくても、子供がちゃんとみなさんを父親にしてくれますよ。
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