今年の恵方は“西南西”! 節分に太巻きを食べる理由って?
2020/01/16
「節分に豆を食べるのはなぜ?」「恵方巻きを丸かじりすると縁起が良い?」節分にまつわる疑問を子供に聞かれたときパパママは答えられる?そんなときに困らないために覚えておこう。また、家事に慣れていないパパでも簡単に作れる恵方巻きレシピをご紹介する。
2月3日は節分!なぜ豆をまくの?
冬の寒さが過ぎると、春の始まり「立春」を迎える。今年の立春は2月4日(火)。その節目にあたる前日の2月3日が節分だ。その名の通り「(季)節を分ける」ということで、冬から春になることを意味する。
春夏秋冬と書くように、1年の始まりは春から。新しい1年に不幸や災いがおこらないよう願いを込めて節分をするようになったと言われている。一説によると、京都に鬼が出て、それを退治するのに神様のお告げで「豆」を鬼の目に当てて退治したことから豆まきが始まったそうだ。
「魔(ま)を滅(め)っする」から豆(まめ)。その豆は、炒った豆でないといけない。なぜなら、生の豆はまいて、拾い忘れて芽が出てしまうと、再び鬼が芽を出してやってくるといわれ縁起がよくないとされているからだ。
そんな話を、子供にも伝えていってはどうだろうか。
丸かじりをすると縁起がよい?
そんな節分で、毎年盛り上がっているのが「恵方巻き」。いわゆる太巻き寿司の丸かぶりが定着してきた。
その背景には、コンビニやスーパーで大量に恵方巻きが積み上げられ、とにかく恵方巻きを食べておけば無病息災になると言われると、縁起を担ぐのが大好きな日本人、ついつい買ってしまうのだ。
しかし、それにはきちんとした意味が存在する。縁が切れたり、福が途切れたりしないよう、包丁では切らない。巻き寿司を鬼の金棒に見立て、それを退治する意味もあると言われている。
市販の恵方巻きのように、具だくさんとまではいかないが、冷蔵庫にある食材を使って、太巻きは簡単に作ることができる。100円ショップで、巻く「まきす」も簡単に手に入る。一緒に太巻き寿司を作りながら、子供に「なぜ豆まきをするのか」、教えてあげると良いだろう。
今年の恵方は、「西南西」だ。黙って最後まで食べきると、今年一年は幸運に過ごせるかもしれない。
家事に不慣れなパパも
簡単に作れる恵方巻きレシピ
●材料
のり(大判1枚)
かにかま(2本半)
きゅうり(1本を塩もみして縦に8等分)
かまぼこ(1本ながく切ったもの)
シーチキン+マヨネーズ和え
昆布の佃煮(少々)
A(出汁巻きたまご)
卵(2個)
水(大さじ2)
本みりん(小さじ2)
塩(少々)
しょうゆ(少々)
昆布出汁のもと(小1/2)
サラダ油(少々)
ごはん(茶碗2杯分程度)
すし酢(適量)
●作り方
① それぞれ材料を切る。ごはんとすし酢を混ぜて冷ます。Aを混ぜ合わせて、油をひいて焼いて卵焼きをつくり、細長く切る。
② 海苔を光沢のある方を下にして、巻きすの手前ぎりぎりに置く。海苔の上を1.5センチあけて薄く酢飯を敷き、真ん中に具を並べる。手前の巻きすとのりを両手でつまんで持ち上げ、奥の酢飯と海苔の境目まで一気に丸めて包む。両手で軽く握って形を整えたらできあがり。
アト辛おとな味(大人も楽しめる味にひと工夫)
・しょうゆ+わさび
PROFILE
滝村雅晴 MASAHARU TAKIMURA
パパ料理研究家、株式会社ビストロパパ 代表取締役(www.bistropapa.jp)、大正大学 客員教授、内閣府食育推進会議 専門委員、日本パパ料理協会 会長パパ飯士(paparyouri.com)、NHKラジオ第一「すっぴん!」毎週水曜日料理コーナーレギュラーコメンテーター「パパ料理や親子料理で、家庭の食卓を笑顔にする」活動をしている料理研究家。日本で唯一の「パパ料理研究家」として、料理教室やセミナーの開催、NHK「かんたんごはん」、NHK教育「まいにちスクスク」の出演ほか、TV・ラジオ番組出演、各種メディアでの連載など、パパ料理の普及・啓蒙活動を行う。主な著書に、レシピ本「ママと子供に作ってあげたいパパごはん」マガジンハウス、単行本「パパ料理のススメ」赤ちゃんとママ社、「新しいパパの教科書」学研(執筆協力)がある。
※2016年1月26日に公開した記事のリメイクです。