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古代エジプト人も男女兼用していた?スキンケア製品を性別で選んではいけない理由とは

最近では子育ての場面でもジェンダーレスが浸透してきている。一方、大人になっても不必要に男女を分ける場面に遭遇することが未だにある。その際たる例がスキンケア製品だ。果たして男女で必要なスキンケアは本当に異なるのか、見ていこう。

一番大切なのは
自分の肌タイプに合うかどうか

世界の主要産業で専門的な分析を提供する「GlobalData」は、ジェンダーニュートラルな製品への消費者の期待の高まりによって、スキンケア製品のあり方も変わっていると報告している。では、昔はどうだったのだろうか。古代エジプトを例に見ていこう。古代エジプト人にとって美は重要な価値を持っており、男性も女性もスキンケアに余念がなかったそうだ。そんな古代エジプト人の男女両方の墓から同じスキンケア製品が発見されており、性別ごとに使用するものを変えていなかったことがわかる。

次に体格について見ていこう。男性の肌は、実は女性よりも厚い。その理由は、男性ホルモンであるテストステロンによって、肌がコラーゲンやエラスチンを多く含み、より多くの油分を生成するためだ。テストステロンは女性にも一定量あり、男性だけのものではないが、そのホルモン量によって男性と女性で若干の違いがある。ただ、人間の皮膚の構造はというと、性別に関係なくほとんど同じ構造をしている。そのため、米国皮膚科学会は、実際には性別でスキンケア製品を分けるべき医学的・科学的根拠はないとしている。

これまで見てきたように、スキンケア製品は男女で兼用が可能だ。そして、スキンケアで一番大切なのは、自分の肌タイプに合ったモノを選ぶこと。性別によって選択肢を狭めてしまうと、最適な製品に出会うチャンスを逃してしまうかもしれない。自分はオイリー肌、乾燥肌、敏感肌、それとも混合肌なのか。タイプを判断したうえで、適切な製品を選んでほしい。

余談になるが、ニューヨーク市消費者庁が2015年に発表した調査によると、女性用のスキンケア製品の価格は男性用より、最大13%も高いそう。かと言って、パパがママへのプレゼントに高級ブランドの化粧品をあげても、必ず喜ばれるわけではないというのが、世のパパにとっては難しいところだ……!

教えてくれた人

ランダ・ザイド

イギリスのスキンケアブランド「Hayaty Natural」の創設者。古代エジプト人の知恵からインスピレーションを受けたジェンダーレスな製品を開発・展開する。


FQ JAPAN VOL.67(2023年夏号)より転載

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