サンタさんから手紙が届く!? 知っておきたい海外の最新子育てニュース3選
2022/03/03
世界の“子育て事情”をお届けするWORLD DAD JOURNAL。子供向けのワークショップも開催される巨大なフードコート、保育現場の声、サンタさんの手紙が届くサービスを紹介する。
ITALY
ミラノ中央駅にフードコートがオープン!
パン作りやアートの子供向けイベントも
2フロア、総面積4500㎡に32店舗を構えた高級フードコートはミラノで話題のスポット。 ©Mercato Centrale Milano
2021年9月、ミラノ中央駅の構内に「メルカート・チェントラーレ・ミラノ」という巨大なフードコート&食材マーケットがオープンした。屋台形式のお店が並び、自由にイートインできるとあって、小さい子供連れの家族もカジュアルに食事を楽しめるスポットとして人気だ。
6~10歳対象で、段ボールや空き缶などをリサイクルして物作りを行う、2時間程度のワークショップ。 ©Miki Tanaka
ここでは数々のイベントが開催されており、月に2回ほど不定期で、子供向けのワークショップも開かれている。パンやお菓子作り教室など食に関係したものから、絵画教室やリサイクル素材を使ったアート教室まで、子供たちの食への興味や、芸術的な創造性を刺激する企画が満載だ。
DATA
Mercato Centrale Milano
HP:www.mercatocentrale.it/milano
文:田中美貴
FINLAND
保育現場の深刻な人材不足
匿名のSNS発信で現場の声を訴える
©Sakari Piippo/ Finland Promotion Board
フィンランドで問題とされてきた保育現場の人材不足が、コロナ禍でより一層窮地に追い込まれていることが明らかになった。
「保育士たちの病欠が許されないほど欠員補充が難しい」「1人の保育士が7人の子供を担当するという規定通りの保育の実践が困難な日々が続いている」――。
これらの情報の発信源は、現場からの匿名投稿を集めた「幼児教育レポート」というSNSアカウント。インスタグラムとツイッターで、現場の生の声を伝えている。長年、人手不足に耐え続けてきた職員たちの声に反応し、国営放送ニュースをはじめ、大手メディアが、続々と報道しはじめている。
DATA
幼児教育レポートVarhaiskasvatuksen kertomuksia
Instagram:www.instagram.com/varhaiskasvatuksenkertomuksia
Twitter:twitter.com/VakaKertomuksia
文:靴家さちこ
FINLAND
フィンランドのサンタクロース村から
サンタさんの手紙が届く!
©copyright 2021 Air mail from Santa Claus
2020年はコロナ禍のため、世界中の子供たちにプレゼントを届けられるか心配されたサンタさん。持ち前のミラクルな魔法で、問題なくプレゼントを届けることはできたが、毎年恒例となっていた海外のクリスマスイベントへの参加は叶わなかった。
2021年も、子供たちの健康と安全のために、海外のイベントに出掛けることは控えるという。でも、会えなくても大丈夫! フィンランドのロヴァニエミにあるサンタクロース村のオフィスに申し込めば、妖精やトナカイたちと一緒にクリスマスプレゼントの準備をする合間に、サンタさんが心を込めて書いた温かい手紙が届く。
メール便の受付は2021年は12月17日午前10時まで。サンタクロース村郵便局から送られる手紙(2021年は11月24日で締め切り)もある。
DATA
「サンタクロースからの手紙」申し込みサイト
HP:santa-tegami.b-wares.com
文:靴家さちこ
FQ JAPAN VOL.61(2021年冬号)より転載