4万6千人を救った子育てアドバイザーが手掛けた「感情的にならない」子育て本3選
2021/10/15
子育ては非常事態の連続だ。わが子の予想外の行動に、ついカッとなってしまうこともあるだろう。そんなパパやママに読んでもらいたい3冊の子育て本をご紹介。心身ともに健やかな子育てを目指そう。
子供に対して感情的にならない。わかってはいるけど……
「わが子に対して、カッとしたり、感情的にならない」。これは子育て中のパパやママにとって、金科玉条とも言える決まりだろう。
しかしパパ・ママだって人間だ。わが子があまりにも言うことを聞かない時には、ついカッとなってしまうことがあるはず。手を上げそうになってしまうこともあるかもしれない。
わが子に対して感情的に接するたびに「こんなはずじゃなかったのに……」と落ち込んでしまう。そんな繰り返しに悩んでいるなら、1度しつけに関する本を読んでみてはいかがだろうか。
今回紹介するのは子育てアドバイザー高祖常子さんが執筆した3冊。高祖さんは3児の母であり、約4万6,000人のパパやママアドバイスをしてきた、まさに子育てのベテランだ。
彼女の著書は一貫してわが子を「怒鳴らない・叩かない」しつけ方法を説いている。どの本もイラスト付きなのでわかりやすく、忙しいパパ・ママでもサッと読めるのがポイントだ。
わが子が言うことを聞かない!そんな時に読んでほしい3冊
『イラストでよくわかる 感情的にならない子育て』
子育ての入門書としておすすめの1冊。本書では「なぜ、子供に対して感情的になってはいけないのか?」という疑問に回答しながら、「怒らない子育て」の始め方を説いていく。
「わが子が言うことを聞かない時、感情的にならない方法」や「カッとなってしまった時の対処法」などが書かれているため、わが子にストレスを感じた時のブレーキ役になってくれるはずだ。
『男の子に「厳しいしつけ」は必要ありません! どならない、たたかない!で才能はぐんぐん伸びる』
本書は男児を育てているパパ・ママ向けの本。男児は女児よりもやんちゃで、手を焼いている人も多いだろう。特にママにとって男児は異性である。「どうしてこんな行動を取るの?」「この子は何がしたいの?」とわからないことも多いはず。
本書では「なぜ、男児はこんな行動を取るのか?」をイラスト付きで解説。もしわが子が問題行動を取った時も、「なるほど、この子はこうしたいのか!」と、怒る前に相手の立場になって考えてあげられるだろう。
新生児から6歳までの年齢別の対処法も掲載されているので、長く幅広く役立つこと間違いなし。
『こんなときどうしたらいいの? 感情的にならない子育て』
本書ではパパ・ママから寄せられた「こんな時どうしたらいいの?」という質問に、著者が回答していく。
相談内容は「絵本やおもちゃを片付けない」「いやなことがあると寝転がってしまう」など、子育て経験者なら遭遇したことがあるシチュエーションばかり。事前に読んでおけば、いざ同じことが起こった時に冷静に対応できるはずだ。
他にも「夫や祖父母にイライラする」という、配偶者や親族に対する悩みへの回答も用意されている。子育てにまつわる様々な困りごとをまるっと解決してくれる。
怒鳴ったり叩いたりしない、
健やかな子育てを目指して
子供のやることは、何もかもが予想外に感じるかもしれない。しかしわが子が問題行動を起こすのには必ず理由があり、対処法もあるはずだ。
事前に様々なシチュエーションを想定しておけば、わが子が困った行動を起こしても、カッとせず対応できるはず。子育てに悩んでいるパパやママはぜひ本書を手に取り「しつけのコツ」を身に着けて、 親子共に笑顔が絶えない健やかな生活を目指してみてはいかがだろうか。
PROFILE
高祖常子(こうそ・ときこ)
子育てアドバイザー、キャリアコンサルタント。認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、NPO法人ファザーリングジャパン理事など、多数の子どもの人権を守るための委員を歴任。所属学会は、日本子ども虐待防止学会、日本子ども家庭福祉学会など。