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パパの「楽しむ料理」で家族をウェルビーイングに。味の素とブルータスが新提案

味の素(株)とBRUTUSが男性向けに「料理を通してウェルビーイングなライフスタイルを提案」するWEBサイトを共同開設した。パパが料理を楽しみ、家族のウェルビーイングを実現する方法とは? 開設担当者の松本大樹さんに伺った。

パパが料理を始めると
ママの時間が増えて
幸福度がアップ

心身共に健康に生きることを指す、ウェルビーイングという言葉が最近注目されている。大切なことだとは思うけど、どう実践したらいいかわからない人も多いはず。

そんななかで、味の素㈱と『BRUTUS』が料理を通してウェルビーイングな暮らしを男性向けに提案するWEBサイト「世の中が変わるときは、料理をしよう」をオープンした。俳優の永山絢斗さんがナビゲーターを務め、料理の魅力を探求する対談や、初心者でも手軽につくれるレシピなど、魅力あるコンテンツがあふれている。
そもそもなぜ、「料理を通したウェルビーイング」がテーマとなったのだろう。

「今は時短とか手間なしとか、課題解決型の料理が人気です。ですが料理の本質ってそこではなく、みんなで食べて幸せになる時間こそ重要なのではないでしょうか。そこをもっと広めたい、『食にまつわる豊かな時間を創出したい』という想いから、料理する楽しさやワクワクした時間が、ウェルビーイングにもつながるといいのではと」。

WEBサイト「世の中が変わるときは、料理をしよう」担当者 松本大樹さん

コロナ禍によるステイホームで、男性が料理をする機会も増えてきている。だが、男性、特に父親が料理をすることで、どんな風にウェルビーイングにつながるのだろうか。

「これはサイト内の対談で予防医学研究者の石川善樹さんが語られているのですが、男性が料理をする国ほど、幸福度が高いというデータもあるとか。その理由は、男性が料理をするようになると、女性の時間が増えるため。ということはパパが料理することが、パパ自身を含め、家族のウェルビーイングにつながるのではないでしょうか」。

冷凍の餃子を焼くだけでOK!
まずは動画の流し見から

家族の笑顔につながる男の料理。しかし、これまであまり料理経験がない父親が包丁を握るハードルはかなり高いのでは。どうしたら料理を楽しんで始められるのだろう。

「最初は冷凍の餃子を焼いてみるだけでもいいと思うんです。ベランダで作るキャンプ料理を紹介しているSNSがバズっていたりしますが、キャンプのご飯って簡単だし、外で食べる経験がおいしさを倍増したりしますよね。だからホットサンドメーカーみたいな器具に冷凍餃子を入れて、バーナーで炙って焼くだけでも案外盛り上がれるかも知れません」。

サイトでも、フライパン1つ、鍋1つで実践できる料理がバリエーション豊富に紹介されている。レシピと共に、作っている最中の写真や動画も掲載されているのだが、そのテイストが非常にかっこよく洗練されているのは、『BRUTUS』ならではだ。

「手順を省略せず動画に収めているので、初めての人でも迷わず作れるのがポイントです。おいしい料理ができ上がっていく様を環境映像のように楽しめる面白さも、まずは流し見で楽しんでもらえたらという狙いです。そのために玉ねぎを切ったり、中華鍋でジュワッと炒める工程も、あえてはしょらず音声入りで仕上げています」。

他にも、今は無き名店の味を復活したレシピの紹介や、「もっと食を知るためのブックリスト」として、グルメ小説や作家によるレシピ本を紹介する企画など、男性の心をくすぐる仕掛けがあちこちに。
「食文化研究家であり編集者である畑中三応子さんが、食にまつわるオススメ本10冊を紹介している『美味求真2021』は、元々『BRUTUS』さんの誌面で人気だったコンテンツを「食」に落とし込んだものです。ちょっとマニアックなものが好きな男性にも、ぜひ読んでいただきたいですね」。

“褒めて伸ばす”が長続きの秘訣
ママや子供のひと言がやる気に

料理を家族のウェルビーイングにつなげていくためには、一過性でなく継続していくことも重要だ。長く続けていくための秘訣はあるのだろうか。

「これは絶対に『家族からのフィードバッグ』です。以前料理のモチベーションについて数十人にインタビューしたところ、性別に関係なくこの答えが返ってきました。もちろんパパの料理は最初はママよりおいしくないと思います。そこはぐっと我慢してもらい、褒めた上で改善点を指摘してもらうと、長続きするのではないでしょうか」。
子供からの「パパおいしい!」のひと言だけでも、きっと次への糧になるにちがいない。ちなみに松本さん自身も1児の父で、テレワークになってから、料理をする機会が増えたそうだ。

同じ料理に不慣れなパパとして、最後に読者にメッセージをいただいた。

「ぜひ気負わずに始めて、簡単なおつまみを作って奥さんと晩酌するとか、まずはそういうことでいいんじゃないかと。うちは最近テラスでキャンプ気分を楽しんでいますが、お米を洗うとか、ちょっとしたことを子供に手伝ってもらっています。そうやって家族みんなで楽しめる方法で、ぜひ気楽に続けてみてください」。

DATA

味の素×『BRUTUS』ウェルビーイングプロジェクト
「世の中が変わるときは、料理をしよう」


取材・文:笹間聖子

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