パパや周囲の人々によるサポートが必須! コロナに対してプレママたちが抱いている不安とは?
2020/05/21
コロナウイルスの感染拡大にあたっては、高齢者や持病のある人が発症、重篤化しやすいと懸念されている。そんな中、妊娠中の女性はどのような不安を抱えているのだろう。また、その不安に対して社会は十分な対応をとっているのだろうか。プレママたちへのアンケート結果を見てみよう。
自分以上に
お腹の赤ちゃんが心配
プレママたちは、自分とお腹の中の赤ちゃんと、2つの命を守らなければならない存在だ。コロナに対しても敏感にならざるを得ないだろう。
株式会社エムティーアイが運営する、ライフステージや悩みにあわせて女性をサポートする健康情報サービス「ルナルナ」は、新型コロナウイルス感染症に関する、育児中、妊娠中、妊娠を希望している女性への影響や悩み・不安などについての調査を実施した。
まず、妊娠中に新型コロナウイルスの感染拡大が続いている現状で何が不安かを尋ねている。最も多かったのは「感染した際の胎児への影響」91.0%で、多くの女性が自分よりも胎児への影響を気にしていることがわかった。
2位には「感染した際の自身の重症化」、 3位には「感染した際に治療薬がないこと」と続いている。
サポートに雇用形態による差も
続いて、妊娠中で仕事をしている女性に対して、新型コロナウイルスの感染が拡大したことで職場で受けられたサポートを質問している。
最も多かった回答は「サポートはなかった」の30.0%。感染を恐れている妊婦の不安に対して職場の対応が追いついていない現状がうかがえる。
2位は「在宅勤務になった」19.3%。雇用形態別でみると、正社員の女性が在宅勤務になった割合は23.4%なのに対して、 契約・嘱託社員や派遣社員の場合は18.5%程度と、働き方によってサポートにも違いがあることもわかる。
プレママを積極的に
支えてあげよう
こうした不安な時期に救われたエピソードも自由回答で寄せられている。
・職場のメンバーが妊婦に対して対応をして欲しいと職場に訴えてくれた
・在宅勤務と無理のない働き方を推奨してもらえています
・助産師さんから、 立ち合いが難しくなった場合、 陣痛中など全力でサポートすると言ってもらえたこと
・この時期に産まれてくるからには意味ある子だよと励ましてもらえた
・友人が手作りマスクをくれた。 私の妊娠を知ったお客様から、 アルコールティッシュを頂いた。 本当にありがたいと思いました。
・ニュース番組で新型コロナウイルスの中、 妊婦さんの抱える悩みを特集で行ってくれたこと。 心配な気持ちを皆に理解してもらえた気がした。
多くの妊婦が、周りの人からの温かい声に支えられていることがわかる。 具体的な支援ができる立場になくても、身近に妊婦がいる場合は優しい声をかけてあげるだけで、妊婦の精神的な辛さは軽くなるのではないだろうか。
赤ちゃんと母体を守るのは、もちろんパパの役目でもある。パートナーとコミュニケーションをとって、今何が必要なのか見極め、コロナ禍を乗り切ってほしい。
DATA
■調査概要
調査実施時期 : 2020年4月10日(金)~4月12日(日)
調査方法および人数 :『ルナルナ』、 『ルナルナ ベビー』にてアンケート調査。10代~50代以上の女性、10,129名
文:平井達也