子供とのドライブを楽しむためには? 車中は“家族の絆”を深める最高の機会
2020/03/06
家族でクルマでのお出かけは子供たちも大好きだ。しかし、出発して少し経つ頃、子供のテンションが下がってしまい退屈そうにしていると思うことはないだろうか。実は多くのパパママが同じような経験をしている。対処法を探ってみたので参考にしてほしい。
テンションを保てるのは○時間
昨年の国内での新車販売台数トップは本田技研のN-BOXだった。近年は軽自動車が売り上げの主流だ。居住性や安全性の高まりから、ファミリーカーとして広く乗られている。
本田技研は先日、ドライブ中に子供のテンションが下がることについて、パパママにアンケート調査を行った。回答したうち約65%のパパママが、ドライブ中に子供のテンションが下がったり機嫌が悪くなったりしたことがあるとしている。
また、約65%の子供が出発後2時間以内にテンションが下がっていることも判明。2時間を限度に子供はドライブに飽きてしまう傾向があるのだ。
アンケートでは、なぜ子供のテンションが下がると思うかも尋ねている。回答の1位は「なかなか目的地に着かないから」だった。以下、「朝早くから車に乗って疲れてしまうから」「車の中のスペースが充分にないから」と続く。子供にとって長時間じっと座っているのが苦痛なのは確かに理解できるところだ。
車中を楽しむさまざまな工夫
では、子供のテンションを落とさずに、目的地に着くまでのドライブを楽しむ方法はあるだろうか?
アンケートでは、子供の機嫌が悪くならないというパパママに工夫を聞いている。「動画・DVDを流す」「音楽をかけて、一緒に聴いたり歌ったりする」「お菓子などを食べさせる」「子供に話かけ続ける」などの回答が多かった。
なるほど、パパママたちも子供の頃、バスツアーの車内でアニメを見たり、修学旅行のバスではみんなで歌を歌ったりした経験があるのではないだろうか。あの楽しい思い出を家族で再現するわけだ。
また、「ハンドルのような円形の筒を持たせて車の運転の真似事をさせると、一緒に運転しているような気になって機嫌がよくなった」「着いたら何をするか、何がしたいかや、こういった物がある、など具体的な事を伝え想像させた」という声もあった。
ちなみに、子供とのドライブではわが子の車酔いが悩み、というパパママもいるだろうが、車内の時間を楽しいものにすることは最強の対策になる。ただし、手元で動画を見たり本を読んだりすると酔いやすくなるので、念のため。
これから気候も良くなり、週末の外出が気持ちいい季節だ。ドライブの車中では家ではしないような会話もしやすい。車内の時間をただの移動ではなく、家族の絆を深めるために使ってほしい。
DATA
Text:平井達也