曖昧なまま進めない知育とは? AIサポート付きの積み木で将来役立つ数学力を今から身に付ける
2020/02/17
STEM教育という言葉がある。Science、technology、engineering、mathematics=科学、技術、工学、数学に関する総合的な教育だ。今、こうした概念が注目されるのはどのような背景があるのだろうか。そして子育てにあたっては、どう対処していけばよいのだろうか。
今STEM教育が求められる理由
STEM教育は、2000年代にアメリカで提唱され始めた。科学技術の飛躍的な発展に、教育が対応していく必要があるとされたのだ。
テクノロジーの成果を私たちは日々、享受している。しかし、多くの便利なツールはブラックボックス化していくばかりだ。グーグルマップが私たちを導いてくれる仕組みや、ブロックチェーンの原理について、どれほどの人がきちんと説明できるだろうか。
これは危険なことなのかもしれない。システムを理解し操ることができる人たちと、そうでない人たちが分断されたとき、社会は民主的な健全さを保てるだろうか。これからの市民にとって、一定のSTEMは必要な教養になっていくだろう。
さて、わが子にどう身に着けさせようか。
数学をカテゴライズして開発
人間の脳の90%は未就学児の期間で発達するそうだ。その時期に数学的センスを伸ばせる親子遊びを考えて開発された「積み木」がこの春、世界同時発売される。株式会社プレイシップの『HEMPS』だ。
HEMPS開発の基礎には欧米の数学教育研究の蓄積がある。数学を7つのカテゴリに捉えなおす考え方だ。数字感覚、数字の再現、空間認識、計測、推計、パターン、問題解決の7つだ。
パパママは専用アプリをダウンロードしておこう。アプリのAIが、子供の成長を可視化してくれるのだ。
AIが子供の遊びを分析
HEMPSは24個の正三角形がワンセットだ。側面に溝があり、補助棒が8本付属していて多様な積み方ができるよう工夫されている。
子供がHEMPSで遊んだら、パパママは出来上がりをアプリを通して撮影しよう。
さらに「集中して遊んでいたか」「楽しく遊べていたか」をパパママが追加入力すると、その積み方の難易度や、形状(対称性)、色パターンや使用個数などをAIが解析し、「遊びの変化」まで分析してくれる。
さらに、この画像分析結果と先に挙げた7つのMATHカテゴリごとの成長ステップとを総合的にAIが分析し、「変化を後押し」するような遊びの提案を行ってくれる。
積み木はヒノキ素材で、HEMPSの名の通り、麻の葉模様。和のテイストのスタイリッシュなデザインも魅力的だ。
幼い子供にとって遊びと学びの区別はない。そんな時期に、将来求められる力の基礎を作ってあげることは、パパママからの最高のプレゼントだ。その第1歩として、HEMPSは注目に値するだろう。
DATA
Text:平井達也