出産直後は夫婦仲の危機! 産後クライシスを回避するためにすべきこと
2019/12/07
あなたは「産後クライシス」という言葉を知っているだろうか。子供が生まれた後、パパママの関係が悪化する現象だ。2012年9月にNHKのテレビ番組『あさイチ』の中で「夫婦を壊す?!“産後クライシス”』というテーマの特集が放送されたことから広く知られるようになった。あなたとパートナーの関係は大丈夫だろうか。
出産直後の絆がカギ!
家族の健康をwebサイトの運営やアプリの開発などを通して支える株式会社カラダノートは、産後クライシスについて1,202人を対象にアンケート調査を実施し、このたび結果を発表した。
「産後、夫への愛情の冷え込みを感じたことはあるか?」という問いに対し、「ある」と回答したのは62.3%に上った。愛情の冷え込みを感じ始めた時期については「産後すぐ〜産後3ヶ月以内」が最も多く、次いで「産後3ヶ月以上〜産後半年以内(19.0%)」だった。
愛情の冷え込みを感じたことがある人のうち「夫への愛情が回復した」と感じている人は、半数強の56.6%にとどまる。出産直後の慌ただしい時期にパートナーシップを固めることが必要なようだ。
ちょっとした言動から危機に!
ママがパパへの愛情を感じなくなってしまう原因はパパ側の言動にあるようだ。ママたちの声を調査から拾ってみよう。
●「(家事や育児のことを)言ってくれればやるのに、言わないからやっていないだけ」
●お互い初めての育児なのに「母親ならできるでしょ!赤ちゃんは一人なんだし」
●夜泣き続きで寝不足、フラフラな状態にも関わらず、夫はオンラインゲームで徹夜。
●「育休って毎日休みでパラダイスだね」
こんな言動をきっかけに、ママたちはパパに冷ややかな気持ちを抱くようになるのだ。心当たりはないだろうか。愛情が冷え込む前に、どのようなことをして欲しかったかも尋ねている。
「話を聞いてほしい」「感謝の気持ちを言葉にしてほしい」「一緒に育児に悩んでほしい」「家事育児をやってほしい」といった意見が寄せられた。ママはパパにも家事育児の当事者でいてほしいのだ。
実際に、パートナーとの関係が良好だと感じている人ほど、パパの家事育児の分担率が高いことも明らかになった。
子供のためにも仲良くいたい
「愛情の冷え込みを防ぐためにしていることはあるか?」も質問し、57.4%が「ある」と回答している。具体的にしていることとして挙げられたのは、「ありがとう、ごめんねを言う(13.0%)」が最も多く、次いで「会話をする時間を持つ」 「スキンシップを大切にする」と続いた。
パパの側からも同様の心がけは必要だろう。また、パパがしてくれて嬉しかったことについて、具体的な事例も挙げられている。
●休日娘と過ごした後、「これは一日中一人でみるのは大変だね」と言ってくれた。
●子どもの誕生日に「ママ、1年おめでとう!」と言ってくれた心遣いが嬉しかった。
●家事を溜め込んだまま寝てしまっていても、文句ひとつ言わずに残った家事をしてくれる。
●土日のいずれかは夫が子供を見て、自由時間をくれる。
ポイントはパパも家事育児の当事者であるという自覚、そしてパパママがお互いに相手のしんどさを理解しあうということのようだ。何より子供にとって、パパとママが仲良くしている方が嬉しいに決まっているということを忘れないようにしよう。