赤ちゃんの泣き声を見守る「泣いてもいいよ」活動が開始! あなたの子育て悩みをふるさと納税が解決⁉
2019/10/27
東京都世田谷区が子育ての悩みの種、「赤ちゃんの泣き声」を見守る活動を開始した。ステッカーや缶バッジで「赤ちゃんの泣き声、わたしは気にしませんよ」と意思表示をするものだ。ふるさと納税を活用し、寄付金を募っている。
子供を生み育てやすいまちへ!
ふるさと納税で支援
近年なにかと話題のふるさと納税。指定の自治体に寄付をし、その額に応じて税金の控除が受けられる制度だ。制度は知っていても、ふるさと納税の経験が無い方も多いはず。様々な返礼品が話題になる制度だが、「子育てを応援する」ふるさと納税があることをご存じだろうか?
東京都世田谷区では、ふるさと納税を資金源として、「赤ちゃんの泣き声」を見守る活動を開始した。外で赤ちゃんが泣いていても「赤ちゃんは泣くものだから、泣いていてもいいよ」という意思表示を、ステッカーや缶バッジ、キーホルダーで行う。
子育て世帯が抱える悩みの一つに、「赤ちゃんの泣き声」がある。周囲に迷惑をかけていないかと悩み、虐待に繋がるケースもあるという。
世田谷区では、パパママから「赤ちゃんの泣き声」に関する相談が多く寄せられていたことから、本事業を開始した。地域の飲食店や商店なども、ステッカーで意思表示をする。今後、子育て世帯の心強い味方になっていくだろう。
どのように赤ちゃんの
泣き声を見守るのか
「地域でのびのびと子育てをしてもらおう」という想いから始まった。具体的にはどのような活動を行うのだろうか。
ステッカーや缶バッジで意思表示を行う
主な活動内容は、ステッカーや缶バッジを身につけて、周囲への意思表示をするというものだ。飲食店や電車内で泣いている赤ちゃんを見つけても、パパママに対して「大丈夫ですよ」と伝えるのはなかなか難しいものがある。
そこで、スマートフォンの背面にステッカーを貼ったり、バッグに缶バッジを付けたりすることによって、意思表示を行う。声に出さなくても分かる、静かに赤ちゃんを見守ることでパパママを応援できるのだ。
また、飲食店や商店などの施設には、入り口に張り付けるステッカーを使用するようだ。入る前に、赤ちゃんに寄り添う姿勢を見せることによって、気兼ねなく入店してもらうのが目的だ。
ふるさと納税によるクラウドファンディング
出典:ふるさとチョイス
資金源は、ふるさと納税を利用したクラウドファンディング形式。事業主は世田谷区で、2019年10月17日(木)~12月31日(火)まで、76日間寄附を募っている。返礼品は、作成しているグッズ(ステッカーや缶バッジ、キーホルダーなど)がもらえる。金額や地域などは問われない。
また、3万円以上の寄附を行うと、世田谷区外に住む方のみを対象に、世田谷みやげや、区内障害者施設の自主生産品などをもらうことができる。本事業のふるさと納税は、ふるさとチョイスから行える。
事業に関わる人の想い
世田谷区に住む、または働く多くの人たちが関わっている。二子玉川エクセルホテル東急の総支配人、平井氏は「赤ちゃんがいても、ホテルを気軽に使ってもらいたい」という気持ちから事業に賛同したそうだ。赤ちゃん連れでは迷惑がかかるのではないかとプレッシャーを感じる、パパママの心に寄り添った姿勢だ。
グリル&ダイニング用賀倶楽部のグランドマネージャー、藤枝氏は「以前から赤ちゃん連れを歓迎してきた姿勢を、分かりやすく表せる」ということからの参加を決めた。
人を思いやる気持ちを形として表す、よい機会になっているようだ。
世田谷区から全国へ!
子育てしやすい世の中を目指す
多くの人が集中している都市部では、どうしても赤ちゃんの泣き声が迷惑になっていないか気になるものだ。仕方ないこととは言え、外出中に赤ちゃんが泣くかもしれない不安は、子育て世帯のストレスになっているのが現状だ。その「見えないストレス」を解消するために始まったのが本事業。ステッカーや缶バッジを身につければ誰にでもできるため、積極的な参加を狙える。
かつて、自分が味わった不安、または、これから味わうかもしれない不安と「今」戦っているパパママに寄り添う姿勢を見せることによって、世の中は少しずつ優しくなっていくだろう。この活動が、世田谷区から全国への広がっていくことを期待しよう。