実はあなたも「幼保無償化」の対象者! 知らなきゃ損する制度の内容を徹底解説
2019/10/14
幼保無償化がスタートした。制度の概要をおさらいし、リアルなパパママの声も参考にしながら、あなたの家庭に合った利用法を考えてみよう。無償化で家計や働き方により良い変化を期待できるはずだ。
10月1日からスタート!
わかりやすさに課題
幼稚園・保育園の無償化は10月1日からすでに始まっている。4日に行われた首相の所信表明演説では「小学校、中学校9年間の普通教育無償化以来、70年ぶりの大改革」と述べられている。
さて、当事者の受け止め方はどうだろうか。保育業界大手ポピンズグループのスマートシッター株式会社は、無償化制度が開始されることにあわせて、子育て家庭を対象にアンケート調査を実施した。幼保無償化をご存じですか、の問いに対しては、「知らない」の回答は0%と関心の高さがうかがえる。
しかし、制度を利用するにあたり改善してほしい点を尋ねると、わかりづらさを指摘する回答が合わせて7割近くに上った。この機会にしっかりと制度を理解し、活用しよう。
意外に広い補助対象
就労、習い事のチャンス!?
では改めてこの制度の概要を見てみよう。
幼稚園、保育所、認定こども園、障害児通園施設について
●幼稚園、保育所、認定こども園等を利用する3歳から5歳までの全ての子供たちの利用料が無料になる。
●0歳から2歳までの子供たちについては、住民税非課税世帯を対象として利用料が無料になる。
認可外保育施設等について
●対象となるためには、お住いの市町村から「保育の必要性の認定」を受ける必要がある。
●認可外保育施設に加え、一時預かり事業、病児保育事業、ファミリー・サポート・センター事業が対象となる。
※認可外保育施設には認可外保育園のほか、企業主導型保育園(企業主導型保育事業)、ファミリーサポート、ベビーホテル、ベビーシッターも含まれる。
スマートシッター株式会社のアンケートに戻ると、現在は未就労だが無償化開始にともなって「働き始める」ことを考えている人は26%いる。
また、無償化でひと月2万円の補助が受けられると仮定した場合、余裕ができた分の使い道を尋ねたところ、1位が貯金、2位が子供の習い事という結果となった。
広がる歓迎の声と
拡充への期待!
制度について、親の生の声を紹介しよう。
●ベビーシッターについても、保証されるとは知らなかった。
●3人子供がいる我が家にとっては無償化はとてもありがたい政策。0~2歳までの子供も対象になればもっといい。
●働いていない私には無関係なことだと思っていた。
●2歳以下の保育料がものすごく高いためこちらも対応してほしい。また、働くとお迎えや習い事が大変なのでそれをサポートする制度も作ってほしい。
●特に保育料負担の重い認可外保育園に子供を預けざるを得ない保護者には良い制度だと思う。
これですべて解決、とはもちろんいかないが、歓迎されていることがうかがえる。
無償化で家庭と社会に広がる展望
制度をしっかり理解し、該当した場合、給付を受けることによってパパママは子供の将来に向けて投資していくことが可能になる。また、さらにベビーシッターの活用の広がりによって、パパママにとっては柔軟な保育、社会的には労働市場の拡大、保育園等の人手不足の改善にも繋がるだろう。