「ママになって力を得た」アマンダ・サイフリッドの育児と仕事観
2019/05/21
大人びた物言いで、若い頃から印象的な存在感を放っていた、人気女優のアマンダ・サイフリッド。今や一児の母になった彼女は、「母親になったことで力を得た」と語る。
子育てと女優業にとどまらず
動物愛護や子供支援にも奔走
子供モデルから昼メロ出演を経て世界的スターとなったアマンダ・サイフリッド。
映画女優として駆け出しの頃、映画『美しい人』で取材した時のことを筆者はハッキリと覚えている。当時、20歳くらいでぽっちゃり気味の体型だった彼女は、一人静かに席に座り取材の順番を待っていた。劇中での印象的な存在感と大人びた物言いに将来性を感じさせた。その3年後には『マンマ・ミーア!』でブレイク、『レ・ミゼラブル』で人気を不動のものにした。
そんな彼女に久しぶりにインタビューしたのが、2017年の映画『あなたの旅立ち、綴ります』の記者会見。臨月の大きなお腹を抱え、体調がイマイチで涙目になりながらも真摯に記者会見をこなした。体調が少しでも悪いとキャンセルする有名セレブが多い中、アマンダのプロ意識の高さに感心した。記者会見から20日後、アマンダは無事女の子を出産した。
犬好きで有名なアマンダは、愛犬フィンのインスタグラムのアカウントを作るほどで、記者会見の会場にもフィンを同伴。2018年には、動物愛護の活動が認められ、ベスト・フレンズ・アニマル会から賞を贈られた。「動物たちを殺さない国にするという志を同じにする人達と一緒に活動できることは、特別な名誉だと感じています」とスピーチした。また、戦地で医療を必要とする子供達を支援する団体INARAの活動にも熱心で、夫婦で動画メッセージを投稿している。
母親になったことで、アマンダは「力を得たと感じる。『ノー』って言えるようになった。『娘と一緒の時間を過ごすから、プロモーションのための旅行はできない』とか『トップレスになってほしいの? それならセックスシーンを丸ごとカットしてはどうかしら?』ってね」とPorter誌に語っていた。
もっと子供が欲しいと話す彼女。仕事よりも家庭を優先するとなると次にインタビューできるのはいつのことになるのやら……だが、ママとしての成長を見守りたい。
Text >> IZUMI HASEGAWA
FQ JAPAN VOL.50より転載