一度見たら忘れられない! パパ憧れの「日本映画で活躍する名車」3選
2018/12/15
数多くの日本映画でも名車が登場し、印象的なクルマたちが登場人物の心情まで表現する。そんな一場面にワクワクする人も多いだろう。今回はその中でも人気の車種を3台ピックアップ。
ルノー/4(キャトル)
in『サヨナラCOLOR』
海辺に佇むキャトルと
沁みる名曲に涙
初恋の人を助けようと奮闘する中年独身ドクターを竹中直人が熱演。中島みゆきや田島貴男といったミュージシャンも出演するなど、音楽ファンにはたまらないキャストとなっている。登場するルノー・キャトルは1961年から1992年まで長きに渡り製造されたフランス車で、主人公の想いと重なる部分もありそうだ。
サヨナラCOLOR
[DVD]¥2,267
発売元・販売元:株式会社ハピネット
©近代映画協会/NIKKEN INC/衛星劇場
2005年公開/監督:竹中直人/出演:竹中直人、原田知世
MITSUOKA/ビュート
in『探偵はBARにいる3』
緊迫シーンを盛り上げる
オンボロぶりが絶妙
札幌・すすき野のバーに入り浸る私立探偵(大泉洋)の助手兼運転手、高田(松田龍平)が乗る通称高田号が、ミツオカ・ビュート。日産マーチをベースにジャガー風のデザインを施し、職人が手作業で製作するのが特徴。シリーズ全作に登場する高田号は、かなりオンボロだが、ここぞという時には見事な走りを見せる頼もしい愛車だ。
問い合わせ:光岡自動車 TEL:0120-65-0022
探偵はBARにいる3 通常版
[DVD]¥3,800
発売元:東映/東映ビデオ
販売元:アミューズソフト
©2017「探偵はBARにいる3」製作委員会
2017年公開/監督:吉田照幸/出演:大泉洋、松田龍平
日産/ラシーン
in『さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~』
一歩踏み出す女性を応援する
名脇役のラシーン
3歳で別れたきりの父が行方不明だと知り、父が残した船小屋に引っ越してきた岬(永作博美)の愛車として、水色の日産ラシーンが登場。1994年から2000年まで販売されていたコンパクト・クロスオーバーSUVの先駆け的存在で、今でも好きなクルマに挙げる女性ファンが多い。
問い合わせ:日産自動車 お客さま相談室 TEL:0120-315-232
さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~
[DVD]¥4,700
発売元:東映ビデオ
販売元:東映
2015年公開/監督:チアン・ショウチョン/出演:永作博美、佐々木希
ストーリーより心に残る
クルマは名バイプレイヤー
多感な青春時代にさしかかろうとしていた小学6年生の頃、初めて映画に出てくるクルマに釘付けになった。それは当時人気絶頂だったチェッカーズが主演した、『CHECKERS IN TANTAN たぬき』のラストシーン。私は今でも、どんなストーリーだったかはほとんど覚えていないくせに、50年代を象徴する大きなテールフィンが魅力的なピンクのキャデラックだけは、鮮明に思い浮かべることができる。
ただそこに佇んでいるだけで心に残るクルマもあれば、まったく予期せぬ登場にドキドキしたり、トボけたキャラにクスリと笑わされたり。そんなシーンに出逢うと、その映画が何倍も好きになったものだった。決して高級車ばかりじゃない。サビだらけで名前もわからないようなクルマだって、映画の中ではかけがえのない役者だ。ここに挙げた映画はどれも、そんな名バイプレイヤーたちが印象的なものばかり。秋の夜長にぜひ、家族みんなで愉しんで欲しい。
PROFILE
まるも亜希子 AKIKO MARUMO
カーライフ・ジャーナリスト。雑誌・Webへの寄稿、TV・ラジオ・トークショー出演、エコ&安全運転のインストラクターも務める。3歳の女の子のママ。
FQ JAPAN VOL.48より転載