ワンオペになってない? 夫婦が納得する上手な家事分担のポイント
2018/09/11
円満な夫婦生活を送るうえで重要な「家事分担」。負担が偏らないよう気をつけたいものだが、お互いに納得して家事分担を行うにはどうしたら良いのだろうか? 既婚女性たちの声をもとに、解決策をご紹介。
夫婦の家事分担、
どうしてる?
共働き夫婦が増えているが、 家事分担はどうしているだろう。「結局妻に頼ってしまう」「家事のことでいつも喧嘩になる」「自分は家事も育児も頑張っている」など、人によって様々なはずだ。
家事分担は共働き夫婦にとって欠かせないが、結局どちらかに負担が偏り、ストレスが溜まることも多いだろう。
そこで今回は、マーケティングリサーチ企業の株式会社マクロミルが行った「共働き夫婦の家事分担」に関する調査結果をご紹介。妻のリアルな声をもとに、”夫婦が納得できる家事分担”のポイントを探ってみよう。
“ワンオペ体制”に不満
夫婦間での意識の違いも
この調査は、1都3県在住のフルタイムで働く20~49歳の既婚女性16名が対象。その中で、夫の家事分担比率が3割以下を「家事分担比率が低いグループ」、4割以上を「家事分担比率が高いグループ」と分けて実施した。
共働きなのに、家事も育児も妻任せ!?
はじめに「現状どのように分担しているのか」を聞いてみたところ、家事分担比率の低いグループでは「夫の分担は0.5割」という人も。共働きにも関わらず、妻がワンオペで家事・育児をこなしているという辛い現実が伺える。
家事分担比率が低いグループの意見交換では「ワンオペ」の実態が明らかに。
一方、家事分担比率が高いグループは、最初に夫婦でしっかりと話し合うことで「どちらが何を担当するかを決めておく」などの対策を講じていることがわかった。
夫の帰宅時間が、家事分担比率に影響
夫の家事分担比率が高い家庭と低い家庭で大きく違ったところが、夫婦の帰宅時間だ。夫の分担比率が高い家庭は、夫婦共に19時~20時頃には帰宅している。ところが、夫の分担比率が低い家庭では、妻の帰宅が18時~19時なのに対し、夫は21時~24時と遅め。
【夫の帰宅時間と家事分担比率との関係】
●夫の帰宅時間は19時~20時前後。
●「子なし」は夫婦ほぼ同じ時間に帰宅。
●「子あり」は妻の方が早く帰宅。
2.夫の分担が「低い」家庭
●夫の帰宅時間は21時~24時前後。
●残業、飲み会、ジム通いなどで夫の帰宅時間は非常に遅い。
また、妻から見た”夫の価値観”として、分担比率が高い夫は「共働きなので家事は分担するのが当たり前」という考えがあるのに対し、分担比率が低い夫は「家事は女性の仕事」と認識している模様。この価値観の違いが、帰宅時間にも反映されているのかもしれない。
家事分担に対する満足度は、夫への期待値が関係
現状の家事分担に対する”妻の満足度”を聞くと、夫の分担比率が高い家庭は「70点~100点」と全体的に高め。一方、夫の分担比率が低い家庭の妻の満足度は「20点~95点」とバラつきがあった。
家事分担比率が高いグループは当然満足度も大きいが、家事分担比率が低いグループは回答にバラつきがあった。
どうやらこれは「妻がどのくらい夫に期待しているか」によって変わるらしい。夫にある程度期待していると協力してくれなかった時の落胆は大きいが、そもそも夫への期待値がないために、満足度に影響しない家庭もあるというわけだ。
つまり、家事分担をせずとも「満足度が高いから大丈夫!」ということではなく、「夫は家事をしてくれないだろう」という妻の”あきらめ”が隠れていることを忘れてはならない。