ヘルメットや自転車保険の選び方は?「おやこじてんしゃ勉強会」②
2018/09/11
子供の自転車乗車時におけるケガの約6割が「頭のケガ」ということをご存知だろうか。子供は大人に比べて頭が重く、転倒した際に頭にケガをしやすい傾向に。安全なヘルメットやケガの備えである自転車保険の選び方を知ろう。
>> 自転車の選び方もチェック! 「おやこじてんしゃ勉強会」①
11人に1人が転倒経験
8割がヒヤッと経験!
ヘルメットの寿命は1年。子供の頭も1年で大きく成長する。
通園や買い物、習い事など毎日のように使う自転車。道路交通法の改正で幼児・児童に対するヘルメット着用義務化となり、保護者が子供を自転車に同乗させる場合(子供自身が自転車を運転する場合も)、ヘルメットを着用するように努めなくてはならない。
警視庁や製品安全協会などの調べによると、保護者との自転車同乗時や自らの自転車を乗車中に事故や転倒によっていケガあるいは死亡した際、そのダメージの「6割」が頭部ということが判明している。
多くの子供は、頭にフィットしていないことや蒸れて頭が暑い、髪型が崩れるなどの理由からヘルメットを嫌がる。しかし、おやこじてんしゃユーザーの11人に1人は転倒経験があり、8割にヒヤッと経験があるのだ。自転車は不安定なだけでなく子供や自転車自体の重量が大きく、転倒のリスクが高い。子供の安全のために欲しい機能や性能を知り、子供には必ずヘルメットを着用させて、常に頭を守ってあげよう。
【安全のために絶対に欲しい機能・性能】
◎子供の頭の周囲にピッタリのサイズ(頭の周囲をメジャーで測る)
◎頭にフィットし、調整しやすいアジャスター
◎止めやすく、外れにくいバックル
◎SGマーク
自転車保険加入に努める
自治体が増えている
自転車利用者本人のケガの備えや相手にケガをさせてしまった、物を壊してしまったなどの賠償の備えに自転車保険には加入したい。
小学5年生だった少年が自転車走行中に歩行者女性と衝突し、被害者が意識不明の重体となった事故の損害賠償訴訟では、神戸地裁は少年の母親に監督義務を果たしていないとし、約9500万円の賠償を命じたという事例もある。
交通事故が起こった場合の被害者救済と加害者の経済的負担の軽減を図るため、自転車利用者に対し、自転車保険の加入に努めることとする自治体が増えている。
【自転車保険の選び方】
自転車保険…自転車保険を取り扱う保険会社がある。家族全員が対象でさまざまな事故に対応できる商品や被保険者や補償内容を限定し価格を抑えた商品などがある。
既存保険の付帯サービス…自動車や住まいの保険、損害保険や生損保一体型保険等の特約で賄えることもある。すでに契約している保険を確認しよう。
TSマーク…自転車安全整備店で点検・整備をした普通自転車に貼る保険が付いたシール。種類は赤と青があり、補償内容が異なる。有効期限は、TSマークが記載されている日から1年。定期的な整備を推奨し安全な自転車利用を促している。