積水ハウスが全男性社員の育休取得日数を1ヶ月以上に
2018/07/31
積水ハウスが、男性社員の育児休業取得率を上げる取り組みをスタートする。現在、男性社員の育児休業の平均取得日数は2日にとどまっているが、対象社員全員の取得日数を1ヶ月以上に引き上げるという。
最初の1ヶ月は有給扱い
積水ハウスが「育休改革」
7月26日、積水ハウスが「男性社員1ヵ月以上の育児休業完全取得」を宣言した。同社は、子育てを応援する社会を先導する「キッズ・ファースト企業」として、ダイバーシティ経営(多様な人材が活躍するための職場環境づくり)を推進しているが、今回はその取り組みの一環。9月1日からスタートする。
今回の「宣言」の具体的な対象となるのは、3歳未満の子供を持つ男性社員。現在、男性社員の育休の平均取得日数は2日間にとどまっているが、子供が生まれてから3歳になるまでに、すべての男性社員が1ヶ月以上の育休を取得する。最初の1ヶ月は有給とし、分割での取得も可能とするなど、業務と調整しやすい制度となっているという。
また、スムーズに育休を取得できるよう、社内のサポート体制も整備。対象の男性社員だけでなく、その上司も含めて、育休取得に向けた具体的な計画を立てるための研修などを実施する。さらに、毎年の進捗率も開示するなど、全社を挙げて取り組むとした。
積水ハウスは「キッズ・ファースト企業」としての取り組みを加速するという(出典:積水ハウス)
日本国内の勤労者世帯の過半数が共働き世帯となり、男性も子育てに参加しやすい環境の整備が求められている。政府も、2020年までに男性の育休取得率を13%とする目標を掲げ、育休取得の促進に取り組む企業を後押ししている。今回の積水ハウスの取り組みが火付け役となり、他の企業にも同様の取り組みが広がれば、男性が育休を取りやすい社会へと向かう大きな流れが生み出されるかもしれない。
DATA
積水ハウス
「男性社員1ヵ月以上の育児休業完全取得」を宣言(PDF)