夏こそキャンプ×BBQで外育! 子供と楽しむ8つの極意って?
2018/06/03
「ソト」の極意
後半戦!
⑤地べたスタイルで快適&セーフティを手に入れるべし
子供たちとのキャンプを何倍も楽しくするのが、ローテーブルやアウトドア用の座イス、レジャーシートなどを駆使した地べたスタイル。イスや机の高さがなくなることで子供にとっての障害物が減り動ける範囲が広がるし、物を落とす心配もない。背の低い子供と目線も合わせやすくなるのだ。また、目線が下がるのでよりタープ内が広く空を高く感じる効果も。
アウトドアメーカー各社から出ている囲炉裏スタイル(焚火台を囲むタイプのテーブル)を買えば、地べたスタイルをしながら火との距離も生まれるので、より安全だ。包丁などを置く台所スペースのために高さのあるテーブルをもうひとつ用意するのも、安全キャンプのコツ。
⑥今日は泥んこだってOK みんなで子供にかえるべし
キャンプ×BBQでは、時間の制限も無ければ、汚れの制限も無し! 体中に果汁が飛び散ったとしても我が子に果物切りの手伝いをさせてあげたいし、泥んこになってもペグ打ちをやらせてあげたい。近くに小川があるキャンプ場を選べばすぐに汚れを落とせるし、最近はシャワーや露天風呂まで風呂まわり充実のキャンプ場も増えているのだ。
だからこそ、安心してパパもガンガン童心に帰るべし。野外では、率先して遊びまわるパパの背を、子供たちは追い掛けてくるもの。パパの真似から子供は自然を学び、子供のピュアで新鮮な目線からパパは喜びをもらう。「今日は子供がひとり増えたみたい」というママのセリフも、この日に限っては誉め言葉と受け取って良し。
⑦流れる時間は、特別 今日は腕時計を外すべし
設営&料理以外の“おまけ時間”も贅沢に使えるのが、キャンプ×BBQの魅力。慌しい時間を忘れ、自然の中に飛び込もう。焚き火用の枯れ枝探しや工作用の落ち葉探しなど、あえて子供たちにテーマを与えてもいいし、虫探しなど遊びの天才である子供たちの興味の赴くままに遊ばせるのもいい。
もちろん、いつものBBQより時間をかけるのだって自由。丸鶏やピザ、パエリアなどちょっと時間のかかるダッチオーブンレシピもできるし、前日に塩コショウを仕込んでおいたサーモンや豚バラなどをゆっくりスモークで燻すこともできる。ここは、ママや子供から「パパすごい」目線をもらえる“おいしい”チャンスと心得よう。
⑧今日は夜更かしも寛大に いつもと違うメロウな夜を味わうべし
キャンプで一番美しい時間は、夕方から薄暮、そして夜のしじまへと流れる時。普段はなかなか味わえない野外の夜を、子供と目いっぱい共有しよう。星空や月明かりなどの意外な明るさを子供たちは初めて知ってくれるだろうし、ランプの灯りの美しさ、燃える薪の香ばしくてどこか甘い匂いも感じてくれるだろう。また、周りが暗い中、キャンプファイヤーの明かりを頼りにとる夕食のおいしさと来たら……。
この“特別な夜”こそキャンプ×BBQが父子に与えてくれる最大のご褒美。懐中電灯やヘッドランプなどの準備があれば、夜の木の根っこを見にいったりもできる。望遠鏡で星を探したりといったナイトアドベンチャーもぜひ楽しんでほしい。
Text >> KENTA SUZUKI
FQ JAPAN vol.27より転載